【ジェルマーノの鉄壁の守護銃術】
(ドーデン地方)- 入門条件
- 50名誉点&マギテック技能
魔動機文明時代、今よりもマギテックが多い時代では、主要な武器は〈ガン〉でした。しかし〈ガン〉は後衛向きの武器であり、〈ガン〉を有効に運用するためには前衛の存在が不可欠でした。
しかし、仲の良い仲間同士で冒険者パーティーを組もうとしたら全員武器が〈ガン〉だった――そういうこともしばしば起こりました。それほどに、〈ガン〉の使用人口は多かったのです。
冒険者であり、戦術家でもあったジャンバッティスタ・ジェルマーノは考えました。〈ガン〉を使いつつ、前衛をこなす方法はないだろうか、と。
ジャンバッティスタはマギテックが前衛となるための特殊な盾とそれと組み合わせるのに特化したディフェンスリボルバーという〈ガン〉を開発しました。
盾はマギスフィアを内蔵し、その場に展開・固定して小さな壁のように扱うことができる機構が盛り込まれていました。リボルバーは片手で扱えるサイズながら、回転弾倉機構を盛り込むことで、十分な装弾数を確保したものでした。
この研究は当時の冒険者の間で流行し、ブルライト地方ではこの守護銃術と呼ばれるスタイルが残っています。
現代では盾だけ、リボルバーだけを使う冒険者もいるようですが、守護銃術の真価は盾とリボルバー、その2つを揃えたときに発揮されます。
流派装備
特殊な盾〈鉄壁の盾〉と〈ディフェンスリボルバー〉が伝えられています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
![]() ![]() | 18 | 〈盾〉A / 〈盾〉S | 5,200 +20名誉点 / 14,000+30名誉点 | 流派秘伝を使用可能になる盾 |
〈ヘキサスパーク〉 / 〈ヘキサファイア〉 / 〈ヘキサバースト〉 / ![]() | 18 | 〈ガン〉B / 〈ガン〉A / 〈ガン〉S / 〈ガン〉SS | 1,200 +10名誉点 / 2,700+20名誉点 / 13,000+30名誉点 / 58,000+40名誉点 | 装弾数の多い片手で扱える〈ガン〉 |
秘伝
〈死骸銃遊戯〉(⇒「ブルライト博物誌」24頁)に類似した機構を持つ武器が存在しますが、両者に関連はなく、また互換性もありません。
《不動の守護盾》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈鉄壁の盾〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 盾を固定し、特殊な効果を得られるようになる
- 効果
〈鉄壁の盾〉を装備中、盾を変形させて地面に固定することで、簡易的な壁として扱い、防御力を高めます。この状態を「鉄壁状態」と呼びます。
「鉄壁状態」への移行とその解除は装備状態変更(⇒「Ⅰ」152頁)であるものとして扱い、主動作を行う前に補助動作で行います。また、「鉄壁状態」への移行はその手番で移動をしていない間のみ行うことができます。
「鉄壁状態」の間、以下の効果を受けます。
[常]移動不可
自発的な移動ができなくなります。ただし、強制的な移動を妨げる効果は持ちません。
[常]地を踏みしめる
地面に足をつけて立っている間のみ、効果を発揮します。飛行、騎乗、搭載、転倒、気絶などはすべてこれを満たしません。
[常]防護点上昇
盾の防護点が2点高いものとして扱われます。
《守護盾の前線》
- 必要名誉点
- 40
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《ブロッキング》
- 限定条件
- 〈鉄壁の盾〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 「鉄壁状態」の間、部位数を+1として数える
- 効果
「鉄壁状態」の間、初期配置、離脱準備、移動妨害などに際して数える習得者の部位数を+1して扱います。これは《ブロッキング》の2倍の前に計算されます。
(例:1部位のキャラクターの場合、この秘伝で+1部位、《ブロッキング》で2倍として扱われ、4部位相当として数えられます。)
《守護盾の照準》
- 必要名誉点
- 40
- タイプ
- 常時型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈鉄壁の盾〉〈リボルバー〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 「鉄壁状態」で【ターゲットサイト】を使った際、〈リボルバー〉による射撃攻撃の命中力+1
- 効果
固定された盾を使って〈ガン〉のブレを抑え、確実な射撃を繰り出します。
「鉄壁状態」で【ターゲットサイト】を使用し、その効果を受けて〈リボルバー〉による射撃攻撃を行う際に効果を発揮します。その射撃攻撃の命中力判定に+1のボーナス修正を得ます。
《守護盾の進撃》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《足さばき》
- 限定条件
- 〈鉄壁の盾〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 制限移動後にも「鉄壁状態」になれる
- 効果
その手番で移動している場合でも「鉄壁状態」になれるようになります。
△《守護盾の献身Ⅰ》
△《守護盾の献身Ⅱ》
- 必要名誉点
- 50
70
- タイプ
- 《かばうⅠ》変化型
《かばうⅡ》変化型
- 前提
- なし
《守護盾の献身Ⅰ》
- 限定条件
- 〈鉄壁の盾〉〈リボルバー〉
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 味方への攻撃を撃ち落とす
- 効果
この秘伝では基礎特技と同様、宣言時に任意のキャラクター1体を指定します。同意しないキャラクターを指定することはできません。
以降10秒(1ラウンド)の間に、指定したキャラクターが近接攻撃、遠隔攻撃、あるいはそれに準じる特殊能力の対象となった時に効果を発揮します。ただし、このとき、宣言者と指定したキャラクターは適切な位置関係になければなりません。(詳細は基礎特技を参照)
命中力判定に対して指定したキャラクターが回避力判定を行う前に、宣言者は〈リボルバー〉を使用しているものとして命中力判定を行います。これが攻撃者の命中力判定の達成値以上であれば、指定したキャラクターがその後行う回避力判定はサイコロを振らずに自動成功したものとして扱われます。達成値未満であれば、特に効果はありません。その後通常通りの回避力判定が発生します。
この効果は対象が狙われたときに自動的に1ラウンドに1回のみ発揮されます。また、効果を発揮すると〈リボルバー〉の弾丸を1発消費します。消費できない場合には効果は発揮されません。
《守護盾の献身Ⅱ》では宣言時に宣言回数としてカウントされなくなります。
《ガーディアンⅠ》《ガーディアンⅡ》を習得している場合には、基礎特技に対するものと同様に複数の対象を指定できるようになり、効果が発揮される延べ回数が増加します。