ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【オルトオルギア累害侵蝕術】 【2025-07-08 21:24】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【オルトオルギア累害侵蝕術るいがいしんしょくじゅつ

(ブルライト地方・ミラージ共和連邦)
入門条件
50名誉点

ミラージ共和連邦(⇒『Ⅱ』317頁、『ブルライト博物誌』81頁)では、発掘した魔動機文明の遺物の研究に、国家として取り組んでいます。
その成果のひとつが、“十三議員”グレーシー・オルトオルギアの管理する、この【オルトオルギア累害侵蝕術】です。

研究の進展によって、“セコの断崖”(⇒『ブルライト博物誌』82頁)から発掘される〈マギスフィア〉には、特別な機能を付加された個体があることがわかりました。
その特殊な〈マギスフィア〉――〈焼損のスフィア〉や〈感電のスフィア〉などの名称で呼ばれます――をもちいると、攻撃とともに敵に属性を帯びたマナをまとわりつかせ、持続的に殺傷することが可能となるのです。
魔動機文明時代においては、主に銃撃にこの力を付加して、継続的に敵にプレッシャーを与える目的で運用されたようです。

上記のとおり、この技術が開発されたのは魔動機文明のことであり、現代でおこなわれている研究は、その復元にすぎません。
ですが、グレーシー・オルトオルギアは、あえてみずからの姓をこの研究プロジェクトの名に冠することで、技術と成果のブランディングを図っています。
現在のところ、その思惑はあるていどまで成功しており、耳聡い冒険者や賢者などには、有用な新技術として知られつつあるようです。今なお、グレーシーは宣伝効果を狙って、国外からの来訪者に対しても、一定の身元保証を条件に学ぶことを認めています。

かつては銃撃と併用されたと見られる【累害侵蝕術】ですが、その本質は〈ガン〉や魔動機術以外にも応用できることが、すでに解明されています。冒険者たちは、魔術師ソーサラー操霊術師コンジャラー妖精使いフェアリーテイマーなど、それぞれの流儀に合わせるかたちでこの技術を活用し、脅威に抗う手段としています。

流派装備

この流派には特殊な〈マギスフィア〉が存在し、秘伝はこれを必要とします。

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
焼損しょうそん凍傷とうしょう削剥さくはく風化ふうか感電かんでんのスフィア 15 冒険者技能用アイテム
装飾品:任意
1,000
+20名誉点
マギスフィア(小)。秘伝の限定条件を満たす

秘伝

この流派の秘伝の前提や効果において《**エフェクト》とある場合、それは“《バーニングエフェクト》《チリングエフェクト》《イローディングエフェクト》《ウェザリングエフェクト》《サンダリングエフェクト》のいずれか”を意味します。

《バーニングエフェクト》

《チリングエフェクト》

《イローディングエフェクト》

《ウェザリングエフェクト》

《サンダリングエフェクト》

必要名誉点
30
タイプ
独自宣言型
前提
《バイオレントキャストⅠ》
限定条件
〈焼損のスフィア〉装備
〈凍傷のスフィア〉装備
〈削剥のスフィア〉装備
〈風化のスフィア〉装備
〈感電のスフィア〉装備
使用
適用
10秒(1ラウンド)持続
リスク
なし
概要
炎/水・氷/土/風/雷の魔法ダメージに、継続的なダメージ効果を付帯させる
効果

破壊力を帯びた特定属性のマナをまとわりつかせ、相手に継続的なダメージをもたらします。

このデータは、炎/水・氷/土/風/雷の5種類の属性に対応した5つの秘伝の、包括的な定義です。

秘伝ごと、対応する属性の〈**のスフィア〉を装備していなければ宣言できません(装備さえしていればよく、そのアイテムを行動にもちいる必要はありません。〈**のスフィア〉は〈マギスフィア〉の一種ですが、たとえば真語魔法【ファイアボール】のような、〈マギスフィア〉と関係をもちえない行動でも、この秘伝は有効です)。

効果時間中、習得者が能動的な行動によって、“特定の属性をもつ魔法ダメージ”を直接に他のキャラクターに与え、1点以上を適用するたび、属性ごとに名称の異なる「焼損/凍傷/削剥/風化/感電」の効果をそのキャラクターに追加で与えます。ただし、その行動が「抵抗:半減」であったならば、抵抗に成功したキャラクターは、これを受けません。

この追加効果は、いずれも、“本人の手番の終了ごとに、「2」点の、対応する属性の確定ダメージをHPに受ける”という効果をもち、30秒(3ラウンド)のあいだ持続します。強制的な解除を試みる場合、(《ワードブレイク》のような)魔法に限定されない解除手段をもちいる必要があり、効果の達成値は“この効果を与えるにいたった行動の達成値”とします。

キャラクターごと、同一の習得者が与えた同一の名称の効果は累積しませんが、習得者が異なるか名称が異なる効果は、同時に継続し、それぞれが効果をあらわします。

秘伝 属性 対応アイテム 効果の名称
《バーニングエフェクト》 〈焼損のスフィア〉焼損
《チリングエフェクト》 水・氷 〈凍傷のスフィア〉凍傷
《イローディングエフェクト》〈削剥のスフィア〉削剥
《ウェザリングエフェクト》 〈風化のスフィア〉風化
《サンダリングエフェクト》 〈感電のスフィア〉感電


効果時間中に、限定条件に定められるアイテムを装備していない状態となった場合、この秘伝の効果はただちに終了します。

この秘伝は、《変幻自在》および《ルーンマスター》の効果において、その「使用」にかかわる定めを無視して宣言できます。

《レインボーカラミティⅠ》

《レインボーカラミティⅡ》

必要名誉点
30
70
タイプ
常時型
前提
《**エフェクト》《魔力強化Ⅰ》
《レインボーカラミティⅠ》《魔力強化Ⅱ》
限定条件
使用
適用
リスク
概要
焼損/凍傷/削剥/風化/感電のダメージ+1/+2
効果

相手にまとわりつかせるマナをより濃密にし、破壊力を高めます。

習得者が、《**エフェクト》の効果によって与えた「焼損/凍傷/削剥/風化/感電」がもたらすダメージを、次のとおり増加させます(これは、確定ダメージを名指しで上昇させる効果です)。

秘伝 効果
《レインボーカラミティⅠ》「+1」点
《レインボーカラミティⅡ》さらに「+1」点(合計「+2」点)

《ディザスターアタック》

《ディザスターマジック》

必要名誉点
50
50
タイプ
独自宣言型
前提
《**エフェクト》冒険者レベル7
限定条件
主動作
使用

魔法使い系技能
適用
1回の武器攻撃
1回の魔法行使
リスク
なし
概要
焼損/凍傷/削剥/風化/感電のダメージをただちに発生させる
効果

相手にまとわりつかせているマナを刺激し、その破壊力を発揮させます。

主動作でおこなう武器攻撃/魔法行使に宣言する秘伝です。
適用された武器攻撃を他のキャラクターに命中させるか、適用された魔法行使で1点以上の適用ダメージを他のキャラクターに与えたなら、その行動の終了後、それらのキャラクターが受けている「焼損/凍傷/削剥/風化/感電」のうち、習得者が与えたもの(複数あるならそのすべて)がただちに1回、保有者の手番が終了したかのようにダメージを発生させます。

《バトルマスター》等のもと、ひとつの行動にこの秘伝と《**エフェクト》とを合わせて宣言したならば、その行動で新たに与えた「焼損/凍傷/削剥/風化/感電」も、上記のダメージを発生させます。

製作者:ViVi