【太陽剣術】
(アルフレイム大陸全土)- 入門条件
- 50名誉点&プリースト技能&任意の戦士系技能
太陽神ティダンの神像は右手に剣、背中に太陽を背負っているものがよく見られます。この流派は、まさしくそれを体現するものです。
この流派の歴史は古く、神紀文明時代にティダンから自身の剣の複製を授けられた神官戦士が開祖だとされています。そしてこの流派の剣術を修めた者には、その剣に連なる系譜の魔剣が授けられるのです。
流派の道場は大陸全土に存在し、素質あるものを待っています。ここでいう素質とは、神官として奇跡を行使できることと、戦士として剣を振るうことができることです。必ずしもティダン神を信仰している必要はないですが、流派の出自や歴史、技の性質などを鑑みても、その門下生のほとんどすべてはティダン神を信仰しています。(ごくまれにライフォス神やシーン神など、ティダン神と親しい逸話のある神を信仰している門下生もいます。)
この流派は“陽光剣”と“太陽華”という2つの要素から成り立っています。
陽光剣は前述の通りティダンが使っていた神器から連なる系譜の剣たちを指します。この剣たちは、太陽の光をためこみ、持ち主の意思に応じてそれを放出することができる能力を備えています。具体的には以下のような系譜をたどります。
まずティダン自身が使っていた剣は、第2世代の神器でした。そしてティダン自身が作ったその複製品である第3世代の祭器を与えられたのが、この流派の開祖です。開祖はその第3世代の魔剣を手にティダンとともに神紀文明時代を戦い抜き、その終わりにこの流派を開きました。
そして開祖が最初の3人の弟子たちのために作らせたのが、第4世代にあたる複製品です。しかしこれは数を作ることが難しかったため、流派の秘宝として祀られるようになり、実用はされませんでした。実際に弟子たちが振るったのは、複数の複製品を作れる程度まで能力を絞った複製品になります。これは第3世代からの直接の複製ですが、複数残されていることから第6世代程度の能力であるとされ、第6世代に分類することが多いです。
この第6世代の魔剣を手に、はじまりの三弟子たちは大陸各地、あるいは他の大陸に散っていきました。更に流派が広がるにつれ、弟子の代も重なっていき、魔剣の世代も下っていきます。結果として、現在の門下生に与えられるその剣の性能は既に+1~+2程度の魔剣にまで性能が落ちています。しかし、大きな道場に行けば第7世代までであれは実際に師範がそれを使って演舞を行う様子を見ることはできるかもしれません。門下生に与える魔剣も、この第7世代を元に作られることがほとんどです。
まとめると、この流派における魔剣の所在は以下のようになります。
- 第2世代
- ティダン自身の持ち物。所在不明。
- 第3世代
- 開祖の持ち物。開祖とともに行方不明。
- 第4世代
- 流派の本山に保管されている。ごく限られた関係者のみが祭祀の時にのみ目にすること:ができる。
- 第6世代
- 3本存在し、うち1本はアルフレイム大陸に存在する。厳重に保管されているが、祭祀のおりには一般に公開される。
- 第7世代
- 複数存在し、大きな道場で保管されている。師範などが演舞に使用することがある。
- 第9世代(+1、+2)
- 流派を修めた門下生に与えられる。
そしてこの流派を騙るうえでは、もう1つの太陽華についても触れなければなりません。太陽華とは、陽光剣が溜め込んだ太陽のエネルギーを使って行使する魔法の一種です。行使することで、使用者の背後には太陽を思わせる大きな華が浮かびます。
最初は蕾の状態で現れるその華は、持ち主の技量に応じて華を咲かせていきます。そして満開になった時、最大の効力を発揮するのです。
太陽華の周囲はまるで日向のように暖かく、人の生命力を増強する一方で、仇なす不浄は灼き尽くすとされています。
ティダンに連なる剣を受け継ぎ、太陽を背負って戦う神官戦士の流派。それこそがこの太陽剣術なのです。