【実戦召異術ロシェット派・変魔練体法】
(ザムサスカ地方)- 入門条件
- 50名誉点
練体士たちがもちいる練技には、肉体を人知を超えた姿へと変化させるものがいくつもあります。下位の練技であれば、その多くは比較的身近な動物――猫やガゼルなど――を思わせる変容ですが、上位の練技ともなれば、強力な魔物のそれと言って差し支えないほどに、劇的に変化するものも見られます。
また、魔神使いたちの操る召異魔法にも、みずからの肉体を魔神のそれへと変貌させるものが複数あります。
これらの共通点に着目し、双方の力を融合させ、魔神さながらの強力な能力を再現するのが、この技術体系です。
この技術【変魔練体法】は、世にもめずらしい、リカントにして武闘派の召異術師タレン・ロシェットが開いた、【実戦召異術ロシェット派】の一要素にあたります。
タレン・ロシェットは、召異術師は武力を高めることが重要であると説きます。その理由は大きくふたつあり、ひとつは「いざとなれば魔神を力づくで送り還さなければならないこと」、もうひとつは「積極的に魔神や“奈落の魔域”と戦い、社会に寄与すべきであること」です。とくに重要とされるのは後者であり、召異という“世に危険を招きかねない”術をあえて修めるからには、それをもちいて社会に利益をもたらすべきだ――とタレンは折にふれて説いています。
そのような思想をもつ【ロシェット派】ですから、開祖タレン・ロシェットを筆頭に、門下生の大多数は、戦士としての技能を持ち合わせています。いきおい、戦士が好んで学ぶ練体士の技法をもつ者もかなりの数にのぼります。そして、召異魔法には、近接しての肉弾戦に資する効果をもつ術式がいくつもあります。これらの要因が揃っている以上、練技と召異魔法を融合させる技術が開発されたのは、じつに自然なことでした。開祖タレンがリカントであり、[獣変貌]の能力をもっていたことも、発想に寄与したのかもしれません。
かくして、タレンや門下生たちは【変魔練体法】を巧みにもちいて、魔神や“奈落の魔域”との戦いに今日も邁進しています。
なお【変魔練体法】には、若干の問題点もあります。それは、魔神の器官を再現するため、通常の練技よりもさらに、人族離れした姿となってしまうことです。その姿は、よくて召異魔法のそれと同等か、あるいはそれ以上の恐怖を見る者に与えかねません。このことから、事情を知らぬ者に目撃された場合には、あらぬ誤解を受ける可能性が大いにあり得ます(召異術師がそうであるのと同様に)。
しかし、それを差し引いてもなお強力な力であり、召異術師や冒険者などから有用視されていることもまた、確かです。流派の拠点があるザムサスカ地方はもちろんのこと、それと隣接するウルシラ地方でも習得者が増えてきています。
変更履歴
- 2026-01-11 00:52
- 実験的に、【デモンズドッジⅡ】と【デモンズフライトⅡ】の「消費」を低減しました(それぞれ、「MP7」→「MP4」、「MP12」→「MP10」)。
- 2026-01-11 00:24
- 秘伝《魔神の命脈》を削除しました。この流派を主軸的に運用するキャラクターにおいては、エンハンサー技能レベルとデーモンルーラー技能レベルの差はさほど大きくならないことがほとんどであり、有効性の低さに対して無用な複雑性をもたらすと判断したためです。
- 2025-10-10 19:08
- 「地域」を「ウルシラ地方~ザムサスカ地方」から「ザムサスカ地方」に変更しました。代わりに、設定において、ウルシラ地方に言及するよう加筆しました。
- 2025-10-08 16:17
- 初版
流派アイテム
この流派は、既存の召異魔法と練技を融合させたものであり、特別な器具などは必要としません。
秘伝
以下のすべての秘伝は、召異術師が〈小魔の封入具〉を有する場合のみ、有効となります。
《魔神の吐息Ⅰ》
《魔神の吐息Ⅱ》
《魔神の吐息Ⅲ》
《魔神の吐息Ⅳ》
- 必要名誉点
- 20
30
50
70
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- 【ファイアブレス】&デーモンルーラー技能3レベル
《魔神の吐息Ⅰ》&デーモンルーラー技能6レベル
《魔神の吐息Ⅱ》&デーモンルーラー技能9レベル
《魔神の吐息Ⅲ》&デーモンルーラー技能12レベル
- 限定条件
- 【ファイアブレス】
- 使用
- デーモンルーラー技能 or エンハンサー技能
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 炎or水・氷or毒のブレスで攻撃する
- 効果
魔神さながらのブレスを吐いて攻撃します。
これは、練技【ファイアブレス】の持続中のみ使用可能な秘伝です。使用に際し、「炎」「水・氷」「毒」からひとつを選択します。
「形状:射撃」で、対象に「選択した属性」の魔法ダメージを与えます。
「射程」「対象」「威力」は次のとおりです。秘伝 射程 対象 威力 《魔神の吐息Ⅰ》 1(10m) 1エリア(半径3m)/5 10 《魔神の吐息Ⅱ》 2(20m) 1エリア(半径4m)/10 20 《魔神の吐息Ⅲ》 〃 1エリア(半径5m)/15 30 《魔神の吐息Ⅳ》 〃 1エリア(半径6m)/20 〃
判定の基準値と追加ダメージは、「召異魔法の魔力」か、「エンハンサー技能レベル+筋力ボーナス」となります。いずれをもちいるのかは、やはり使用時に選択します。ただし、「召異魔法の魔力」をもちいる場合でも、これはあくまで秘伝であり、「魔法」ではないことに注意してください(「魔法」や「魔法行使判定」などと限定されている効果は適用されません)。
使用者が戦闘特技《魔法収束》または《魔法制御》を習得しているならば、この秘伝の使用にもそれを宣言することが特別に可能であり、宣言したならば効果が適用されます。
《魔神の潜水》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【スケイルレギンス】&デーモンルーラー技能3レベル
- 限定条件
- 【スケイルレギンス】
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 水中で呼吸と魔神語の発声が可能となる
- 効果
水棲魔神の生態を再現し、水中での呼吸を可能とします。
これは、練技【スケイルレギンス】の持続中のみ効果をもつ秘伝です。
習得者は、水中での呼吸と発声が可能となります。ただし、水中で発声できるのは、「魔神語」にかぎられます。他の手段により水中発声が可能となっているならば、(その手段の許すかぎりにおいて)言語の限定はありません。
《魔神の臨戦》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《足さばき》、
デーモンルーラー技能9レベル
- 限定条件
- 呼吸
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 補助動作かつ「対象:術者」の召異魔法の行使を通常移動と両立できる
- 効果
練体士の呼吸法を応用し、召異魔法の効果を迅速にあらわします。
習得者は、通常移動をおこなった手番であっても“補助動作で行使可能かつ「対象:術者」の召異魔法”にかぎり魔法を行使できます。同様に、“補助動作で行使可能かつ「対象:術者」の召異魔法”を行使した手番であっても、それに該当しない魔法を行使していないのであれば、通常移動をおこなえます。
ただし、習得者が呼吸をおこなえる状況でなければ、この秘伝は効果をもちません(――召異魔法の行使には発声が必要であり、たいていの場合、発声できる状況では呼吸も可能なはずですから、この制約を意識する意味はほとんどありません。フロウライト(呼吸しません)や、[異貌]中のナイトメア(召異魔法の行使に発声が免除されます)など、ごくかぎられた条件下でのみ、この制約は意味をもち得ます)。
《魔神の凶尾》
《魔神の凶牙》
- 必要名誉点
- 70
70
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【ドラゴンテイル】、デーモンルーラー技能11レベル
【フェンリルバイト】、デーモンルーラー技能11レベル
- 限定条件
- 【ドラゴンテイル】
【フェンリルバイト】
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 【ドラゴンテイル】/【フェンリルバイト】で得る武器データを変更でき、デーモンルーラー技能で使用できる
- 効果
魔神がもつ、禍々しく強力な攻撃器官を再現します。
練技【ドラゴンテイル】/【フェンリルバイト】の使用に際して、〈尻尾〉/〈牙〉の代わりに〈魔神尾〉/〈魔神牙〉を獲得することを選べます。武器としてのデータが異なること(下記参照)と、命中力判定に「デーモンルーラー技能レベル+器用度ボーナス」、追加ダメージに「召異魔法の魔力」をもちいることを除いては、元の練技の効果と同様です。なお、【フェンリルバイト】の〈牙〉は、練技の効果によらない通常の使用では戦士系技能レベルにもとづく数値をもちいますが、〈魔神牙〉は、通常の使用を含めて常に前述の値をもちいます。〈格闘〉Bランク
名称 用法 必筋 命中 威力 C値 追加D 備考 〈魔神尾〉 ![[打]](../_core/skin/sw2/img/wp_blow.png)
2H# 1 +1 15 ⑪ - 要《魔神の凶尾》 〈魔神牙〉 ![[刃]](../_core/skin/sw2/img/wp_edge.png)
2H# 1 - 30 ⑨ - 要《魔神の凶牙》 これらの武器データは、この秘伝の効果を介さないかぎり、使用できません。
秘伝魔法
これらは、すべて召異魔法です。
- 2
- ≫△【デモンズドッジⅡ】
- 必要名誉点
- 30
- 消費
- MP4
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 【デモンズドッジ】と同様の効果をもち、持続を【ケンタウロスレッグ】と同じくする
- 効果
脚を魔神のものへと変化させ、俊敏な身のこなしを可能とします。
この魔法は、練技【ケンタウロスレッグ】と同時に使用します。
【デモンズドッジ】(⇒『ML』34頁)と同様の効果をもっています。
この魔法は、同時に使用した【ケンタウロスレッグ】が持続しているかぎりは、解除されません。一方で、同時に使用した【ケンタウロスレッグ】が解除されたならば、この魔法も(残り時間にかかわらず)ただちに消滅します。
(この魔法の利点は、【ディスペル・マジック】等の、対象を魔法に限定された手段では解除されないことにあります。一方で、練技を解除しうる手段では(結果的に)解除されてしまうことが、欠点です)
術者が《練体の極意》を習得しているならば、この魔法は「時間:30秒(3ラウンド)」となります。
- 10
- ≫△【デモンズフライトⅡ】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP10
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 【デモンズフライト】と同様の効果をもち、持続を【ワイドウィング】と同じくする
- 効果
魔神の翼を得て、自在に飛び回ります。
この魔法は、練技【ワイドウィング】と同時に使用します。
【デモンズフライト】(⇒『ML』37頁)と同様の効果をもっています。
この魔法は、同時に使用した【ワイドウィング】が持続しているかぎりは、解除されません。一方で、同時に使用した【ワイドウィング】が解除されたならば、この魔法も(残り時間にかかわらず)ただちに消滅します。
(この魔法の利点は、補助動作・戦闘準備で行使できることと、【ディスペル・マジック】等の、対象を魔法に限定された手段では解除されないことにあります。一方で、練技を解除しうる手段では(結果的に)解除されてしまうことが、欠点です)
術者が《練体の極意》を習得しているならば、この魔法は「時間:9分(54ラウンド)」となります。