ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【最真最強のケラン流・連極ノ型】 【2025-12-10 18:56】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

最真最強さいしんさいきょうのケラン流・連極れんごくかた

(大陸各地の都市)
入門条件
50名誉点

拳闘士グラップラーが他の戦士に対して明確にまさる点は、“手数の多さ”にあります。この流派データが示す技は、その特徴をさらに先鋭化したものです。この技は、とくに一対一の戦いにおいて、“一方的に攻撃して倒しきる”ことを理想としています。

格闘家アイウロ=ケラン・タザールは、成人したその日から、武者修行の旅に出ました。大陸全土を巡り、各地で様々な武術にふれ、それらの使い手たちと戦いを重ねていきました。それは人族の版図内にとどまるものではなく、ケランはしばしば蛮族たちの領域にすらも殴り込みを仕掛けていました。

約三十年におよぶ修行の旅を終えたケランは、その膨大かつ多様な経験をもとに、ついにみずからの流派を立ち上げます。それが、【最真最強さいしんさいきょうのケラン流】です。
はばかることなく最強を自称するこの流派は、ケラン自身の武名もあいまって、立ち上げと同時に大きな波紋をアルフレイム武術界にもたらしました。ケランが最強を自称した理由は、ふたつあります。ひとつは単純に、己こそが最強であると信じて疑わなかったこと。もうひとつは、あえて他流派を煽り、立ち合い(=決闘)によって己と流派の力を示すためです。

【ケラン流】はさまざまな技術を内包する体系ですが、その中核に位置するのは、ふたつの異なる概念――“一撃”と“連殺れんさつ”です。“一撃”とはその言葉どおり、「鍛え上げた肉体と磨き上げた技によって、敵を一撃のもとに打ち倒すべし」との教えです。対して“連殺”とは、「敵が斃れるまで、途切れることなく攻撃せよ」との教えです。両者は一見すると真逆のようですが、“反撃を許さずに勝利する”という思想が通底して存在し、非常に攻撃的な【ケラン流】の核を成しています。
ここに示す流派データは、その後者、“連殺”の極致にあたるものです。“連極れんごく――連撃の極み――と名付けられたこの【連極れんごくかた】は、各種の拳闘術の中でも抜きん出た手数の多さを誇ります。
流派の教えでは、この型による連打を、敵を焼く“火”と、その勢いを強める“風”に喩えます。“連極”の炎は敵を焼き尽くすまで消えないとされ、型のすべてを修めた者は、並の拳闘士グラップラーの数倍にもおよぶ数の打撃を放ちます。それを浴びてしまえばひとたまりもなく、完膚なきまでに打ちのめされた敵は、なにもできないままに地に臥すこととなります。

開祖ケランの武名の高さから、新興ながらに【ケラン流】は大陸中に広がっており、各地の都市に道場が存在します。冒険者にもこの技を学ぶ者は多く、各々が実戦の中で流派の“最強”を示しています。

流派装備

このデータでは、秘伝《連極ノ型・序/派/窮》によって使用可能となり、秘伝《連極殺法》でのみ参照できる特殊な武器データがあります。それらは、《連極ノ型・序/派/窮》のデータ内で示します。
なお、それらは便宜上の理由から武器データの形式をとっているものの、形のある武器ではなく、肉体をもちいた攻撃方法の一種です(〈パンチ〉や〈キック〉と同種のものです)。もしアイテムとしての項目が必要な場合は、「知名度:8」「基本取引価格:取引不能」「製作時期:現在」に相当するものとみなしてください。

秘伝

《連極殺法》

必要名誉点
30
タイプ
主動作型
前提
《両手利き》
限定条件
属性付与なし
使用
グラップラー技能
適用
リスク
概要
特殊な連携攻撃をおこなう
効果

この秘伝の使用は、手番内において、他のあらゆる主動作と両立しません。この秘伝自体とであっても、これは同様です(=この秘伝を使用できるのは、手番ごと1回のみです)。
この秘伝は、きわめて精緻な動きが要求されることから、なんらかの手段によって攻撃に属性が付与されている状態では使用できません(属性の付与とは、操霊魔法【ファイア・ウェポン】や、操気【属性付・◯】などの効果を指します。なお、属性を与えない【エンチャント・ウェポン】などは、この秘伝をさまたげません)。

以下では、秘伝《連極ノ型・序/派/窮》がもたらす武器データを「連携攻撃用の武器データ」と総称します。「連携攻撃用の武器データ」は、この秘伝の効果によってのみ、かつ、グラップラー技能でのみ使用できます。いずれもカテゴリ〈格闘〉のBランクに相当します。これらのうち「腕を使用」する武器データは、手に何も持っていないことを要求します。“〈パンチ〉を強化する武器”を装備していることに問題はありませんが、そのような武器を装備していても、「連携攻撃用の武器データ」はとくに強化されません。“〈キック〉を強化する武器”や、“素手としてあつかう”特別な武器などについても、同様です。

この秘伝を使用したならば、はじめに、使用可能な「連携攻撃用の武器データ」から、「前段:-」であるものをひとつ選び、それをもちいて近接攻撃をおこないます
その後、使用可能な「連携攻撃用の武器データ」のうち、「前段」の項目が、直前に使用した武器データの「タグ」と合致するものをひとつ選んで、また近接攻撃をおこないます以降、これを繰り返します
こうして続いていく一連の攻撃を、「連携攻撃」と呼称します。
「連携攻撃」は、最初の攻撃を含めた攻撃の回数が、後述の「最大連携数」に達するまで継続できます。また、「最大連携数」に達する以前でも、1回の攻撃を終えるたび、習得者みずからが連携攻撃を終了させることを選べます。

「連携攻撃用の武器データ」には、「後続効果」をもつものがあります。「後続効果」をもつ武器データを使用して近接攻撃をおこない、その攻撃が命中したならば、以降、連携攻撃の終了まで、「後続効果」が「連携攻撃用の武器データ」すべてに適用されます。同名の武器データによる「後続効果」は、累積しません。

1回の秘伝使用で攻撃をおこなえる回数には、上限があります。この上限を、「最大連携数」と呼びます。「最大連携数」は、標準では「4」です
習得者が手番の開始を迎えて時間経過(⇒『Ⅰ』183頁)を解決した時点で一定の条件を満たしている場合、《連極ノ型・派/窮》は、「最大連携数」を増加させます(この判断は時間経過を解決した後になされるため、練技【ケンタウロスレッグ】は、《練体の極意》がなければ寄与しません)。また、その時点で、手番での主動作の回数が増加しているならば、増加する主動作1回につき「最大連携数」が+2されます(典型的には、戦闘特技《ファストアクション》の効果がこれをもたらします)。この解決は、あくまでも手番のはじめにおこなわれます。手番の中途で主動作の回数が増えたとしても、それは加味されません。そして、他の主動作と両立しないことから、この秘伝を使用する場合においては、手番中の主動作の追加は、まったく意味がありません(たとえば、操霊魔法【ヘイスト】や、アイテム〈ラル=ヴェイネの羽冠〉による主動作の追加は、この秘伝を使用するうえでまったくの無意味です)。

連携攻撃を開始してから終了するまでのあいだは、いっさいの補助動作をおこなえません。また、この秘伝による攻撃には、いかなる宣言特技(宣言型秘伝)も宣言できません。さらに、この秘伝による攻撃には、“攻撃から追加の行動の機会を得る”たぐいの効果は、この秘伝自体を除いて、すべて無効です(戦闘特技《両手利き》や《追加攻撃》が、無効となる効果の典型例です)。

一連を通じて、攻撃対象は同一のキャラクター(部位)でなければなりません。ただし、習得者が戦闘特技《双撃》を習得している場合にかぎり、攻撃ごと、任意のキャラクター(部位)を選んで対象にできます

この秘伝は、身体への大きな負担をともないます。連携攻撃を終えた時点で、「攻撃回数の二乗」点のHPを消費します(二乗とは、その数にその数自身を掛けることを意味します。たとえば、「3の二乗」は、「3×3=9」です)。くわえて、その時点から手番を終えるまでのあいだ、発声を必要とする行動をおこなえません

補足

以下は、データそのものではない、補足的な(理解を補助するための)「連携攻撃用の武器データ」に関する説明です。

全体

- すべて「必筋:0」「追加D:-」です。
- すべて打撃武器です。
- 「前段:-」であるのは、〈灯火〉と〈瞬風〉の二種類のみです。
- マイナス修正との識別の便宜から、通常は「命中:-」と表記するところを「命中:0」と表記しています。

「火」のタグをもつ武器データ

「火」のタグをもつ武器データは、以下の共通点をもちます。
- 腕を使用します(腕を使用するものは、すべて「火」のタグをもちます)。
- 名称は“火”をイメージした文字で終わります。具体的には、〈~火〉〈~炎〉〈~焔〉のいずれかです。
- 〈~火〉は「火Ⅰ」、〈~炎〉は「火Ⅱ」、〈~焔〉は「火Ⅲ」のタグをもちます。
- 〈灯火〉と〈華炎〉を除き、「前段:風**」です。〈灯火〉は「前段:-」、〈華炎〉は「前段:風Ⅰ~Ⅱ or 岩」です。
- 「後続効果」をもちません。

「風」のタグをもつ武器データ

「風」のタグをもつ武器データは、以下の共通点をもちます。
- 脚を使用します(脚を使用するものは、すべて「風」のタグをもちます)。
- 名称は“風”をイメージした文字で終わります。具体的には、〈~風〉〈~颯〉〈~嵐〉のいずれかです。
- 〈~風〉は「風Ⅰ」、〈~颯〉は「風Ⅱ」、〈~嵐〉は「風Ⅲ」のタグをもちます。
- 〈瞬風〉を除き、「前段:火**」です。〈瞬風〉のみ、「前段:-」です。
- 「後続効果」をもちます(「後続効果」をもつのは、「風」のタグをもつ武器データのみです)。

「岩」のタグをもつ武器データ

「岩」のタグをもつ武器データは、以下の共通点をもちます。
- 腕と脚以外を使用します(腕と脚以外を使用するものは、すべて「岩」のタグをもちます)。
- 名称は〈~岩〉で終わります。
- 「前段:火**」です。
- 「後続効果」をもちません。

《連極ノ型・序》

必要名誉点
自動
タイプ
常時型
前提
《連極殺法》
限定条件
《連極殺法》
使用
グラップラー技能
適用
リスク
概要
連携攻撃用の武器データを得る
効果

秘伝《連極殺法》を習得したキャラクターは、この秘伝を自動的に習得します。

習得者は、《連極殺法》の効果において、以下に示す武器データを使用できます。

名称 必筋 用法 命中 威力 C値 追加Dタグ 前段 後続効果 備考
〈灯火〉[打]1H拳-2火Ⅰ腕を使用
〈烈火〉[打]1H拳-1火Ⅰ風Ⅰ~Ⅲ腕を使用
〈微風〉[打]1H#-1風Ⅰ火Ⅰ威力+5脚を使用
〈疾風〉[打]1H#-1風Ⅰ火Ⅰ~ⅡC値-1脚を使用


〈疾風〉の「後続効果」によってC値が8を下回ることはありません。

《連極ノ型・派》

必要名誉点
50
タイプ
常時型
前提
《二刀流》《連極ノ型・序》
限定条件
《連極殺法》
使用
グラップラー技能
適用
リスク
概要
連携攻撃用の武器データを追加する。敏捷度ボーナスが高ければ最大連携数+1~2
効果

この秘伝の習得者は、手番の開始を迎えて時間経過を解決した時点で敏捷度ボーナスが4以上の場合にかぎり、手番中の「最大連携数」が+1されます。敏捷度ボーナスが5以上であれば、さらに+1されます。

習得者は、《連極殺法》の効果において、以下に示す武器データを使用できます。

名称 必筋 用法 命中 威力 C値 追加Dタグ 前段 後続効果 備考
〈華炎〉[打]1H拳+1火Ⅱ風Ⅰ~Ⅱ or 岩腕を使用
〈凄炎〉[打]1H拳10火Ⅱ風Ⅱ~Ⅲ腕を使用
〈惨颯〉[打]1H#10風Ⅱ火Ⅰ~Ⅲ命中+1脚を使用
〈戮颯〉[打]1H#-110風Ⅱ火Ⅰ~ⅢC値-1脚を使用
〈堅岩〉[打]2H#-220火Ⅱを使用


〈戮颯〉の「後続効果」によってC値が8を下回ることはありません。

《連極ノ型・窮》

必要名誉点
70
タイプ
常時型
前提
《二刀無双》《連極ノ型・派》
限定条件
《連極殺法》
使用
グラップラー技能
適用
リスク
概要
連携攻撃用の武器データをさらに追加する。敏捷度ボーナスが高ければ最大連携数+1~2
効果

この秘伝の習得者は、手番の開始を迎えて時間経過を解決した時点で敏捷度ボーナスが6以上の場合にかぎり、手番中の「最大連携数」が+1されます。敏捷度ボーナスが7以上であれば、さらに+1されます。

習得者は、《連極殺法》の効果において、以下に示す武器データを使用できます。

名称 必筋 用法 命中 威力 C値 追加Dタグ 前段 後続効果 備考
〈爆焔〉[打]1H拳15火Ⅲ風Ⅱ~Ⅲ腕を使用
〈浄焔〉[打]1H拳+2火Ⅲ風Ⅲ腕を使用
〈瞬風〉[打]1H#-3風Ⅰ魔法の武器化脚を使用
〈撩嵐〉[打]1H#10風Ⅲ火Ⅱ~Ⅲ命中+1脚を使用
〈壊嵐〉[打]1H#-120風Ⅲ火Ⅱ~Ⅲ威力+10脚を使用
〈鉄岩〉[打]2H#-335火Ⅲを使用

《真・連極ノ型》

必要名誉点
100
タイプ
常時型
前提
《バトルマスター》《連極殺法》
限定条件
《連極殺法》
使用
グラップラー技能
適用
リスク
概要
最大連携数+1、《連極殺法》のHP消費を軽減
効果

型を完全に己のものとし、独自の最適化を実現します。

この秘伝の習得者は、手番中の「最大連携数」が+1され、《連極殺法》によるHPの消費量が「グラップラー技能レベル」点だけ軽減されます。

製作者:ViVi