この秘伝を習得している術者は、「対象：1エリア（半径◯m）／△」「形状：起点指定」の魔法を行使する時、それを遅発することを選べます。遅発する時間は10秒（1ラウンド）単位で1日までを選択できます。ただし、この効果を受けて魔法を行使するには、10分（60ラウンド）の時間を必要とします。魔法を行使するのに必要な時間がこれより長い場合、そちらに従います。
魔法は術者の定めた遅発限界時間を迎えると効果を発生させます。それより前に術者が補助動作で効果を発生させることも可能ですが、戦闘準備では発生させられません。
この秘伝によって遅発を設定できるのは、術者ごとに1つまでです。ただし、術者が《魔力強化Ⅱ》《魔法拡大の達人》を取得している場合、1つ習得しているごとに設定できる遅発魔法の数が1つ増加します。
この秘伝によって設定された魔法の発生地点が戦闘においてどこに配置されるかは、戦闘ルール（基本戦闘、上級戦闘、熟練戦闘）に応じて適切と考える位置をGMが判断し、決定します。

この秘伝は「対象：1エリア（半径◯m）／△」「形状：起点指定」「時間：一瞬」の魔法を行使する際に宣言し、その1回に有効です。この秘伝を宣言された魔法の消費MPを3倍にします。このMP増加は《魔法拡大／＊＊》と同じタイミングで適用されます。
この効果が適用された魔法は通常のタイミングでは効果を発揮しません。その代わり、30秒（3ラウンド）の間、術者の手番の終了時に達成値0として起点として指定した場所に繰り返し効果を発揮します。ただし、その魔法の効果発生について宣言特技を適用することはできません。また、魔力は効果が発生した時点での術者の魔力を参照します。
秘伝の効果は魔法ではないため、魔法を対象とした解除の効果を受けません。同時に、術者によって任意に終了することもできません。
また、この秘伝による魔法の設定が持続している間に新たにこの秘伝によって魔法を設定することは可能です。ただし、その際に既に術者自身が設定した魔法と、新たに設定する魔法の対象となる範囲が重複するようにすることはできません。魔法自体が1日に1回しか行使できないなど、回数の制限を受けている場合、効果の発揮に際してもそれが適用されます。（1日に1回しか行使できない魔法では、2回目以降は効果が現れません。）