ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【古モルガナンシン王国式防衛魔導術】 【2025-07-15 00:15】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【古モルガナンシン王国式防衛魔導術】

(コルガナ地方)
入門条件
50名誉点

この流派は、かつて存在したモルガナンシン王国(⇒「BM」56頁)に由来する、陣地形成を軸とした魔法の運用方法です。戦域魔導術を提唱したアンナマリーア・カンディアダ・ロッセリーニの弟であるマルコ・ロッセリーニが提唱したとする説が有力です。

マルコは幼い頃から優秀であった姉に対してコンプレックスを抱いていました。姉が王国軍で頭角を表していったときも、戦域魔導術を提唱したときも、マルコは常に成果をあげられない自分と比べていました。アンナマリーアの戦域魔導術を学びながら、しかし彼は試行錯誤をやめませんでした。

彼の才能が花開いたのは、王国末期の更に末期、まさに王国が滅びようとするその頃でした。彼は姉の考案した戦域魔導術を防衛戦に特化させて発展させることに成功したのです。彼はそれを防衛魔導術と称し、王国が滅びるその瞬間まで懸命に自身が任された都市を守り続けたとされています。

現在では戦域魔導術の再興に伴って、防衛魔導術に関する資料も見つかっています。ヴァレンティノの後継者たちによって整理された現在の防衛魔導術では、戦域魔導術が「素早く支援を展開」することに対して、「入念な準備によって高い効果を得る」ことを強みにしています。

ただし、その性能が防衛戦に特化していることから冒険者の間では戦域魔導術ほどの人気はなく、国単位で導入に踏み切った例もまたありません。現在では流派の保存を目的とした学者たちや、一部の物好きな冒険者によって伝えられているにとどまります。

流派装備

この流派には流派を使用可能にする〈ロッセリーニの片眼鏡〉というアイテムが伝わっています。

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
〈ロッセリーニの片眼鏡〉 12 装飾品:顔 1,000
+20名誉点
【古モルガナンシン王国式防衛魔導術】の秘伝・秘伝魔法を使用可能にする

秘伝

《防衛魔導術アンドレア》

必要名誉点
20
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
〈ロッセリーニの片眼鏡〉
使用
魔法使い系技能
適用
リスク
概要
地点に対し遅発する魔法を行使できる
効果

この秘伝を習得している術者は、「対象:1エリア(半径◯m)/△」「形状:起点指定」の魔法を行使する時、それを遅発することを選べます。遅発する時間は10秒(1ラウンド)単位で1日までを選択できます。ただし、この効果を受けて魔法を行使するには、10分(60ラウンド)の時間を必要とします。魔法を行使するのに必要な時間がこれより長い場合、そちらに従います。
魔法は術者の定めた遅発限界時間を迎えると効果を発生させます。それより前に術者が補助動作で効果を発生させることも可能ですが、戦闘準備では発生させられません。
この秘伝によって遅発を設定できるのは、術者ごとに1つまでです。ただし、術者が《魔力強化Ⅰ》《魔力強化Ⅱ》《魔法拡大すべて》《魔法拡大の達人》を取得している場合、1つ習得しているごとに設定できる遅発魔法の数が1つ増加します。
この秘伝によって設定された魔法の発生地点が戦闘においてどこに配置されるかは、戦闘ルール(基本戦闘、上級戦闘、熟練戦闘)に応じて適切と考える位置をGMが判断し、決定します。

《防衛魔導術サルヴァトーレ》

必要名誉点
50
タイプ
独自宣言型
前提
なし
限定条件
〈ロッセリーニの片眼鏡〉
使用
魔法使い系技能
適用
1回の魔法行使
リスク
なし
概要
3ラウンドの間、達成値0で同じ地点に魔法を反復する
効果

この秘伝は「対象:1エリア(半径◯m)/△」「形状:起点指定」「時間:一瞬」の魔法を行使する際に宣言し、その1回に有効です。この秘伝を宣言された魔法の消費MPを4倍にします。このMP増加は《魔法拡大/**》と同じタイミングで適用されます。
この効果が適用された魔法は30秒(3ラウンド)の間、術者の手番の終了時に達成値0として同じ場所に再度効果を発揮します。ただし、その魔法の効果発生について宣言特技を適用することはできません。また、魔力は効果が発生した時点での術者の魔力を参照します。
秘伝の効果は魔法ではないため、魔法を対象とした解除の効果を受けません。同時に、術者によって任意に終了することもできません。
また、この秘伝による魔法の設定が持続している間に新たにこの秘伝によって魔法を設定することは可能です。ただし、その際に既に術者自身が設定した魔法と、新たに設定する魔法の対象となる範囲が重複するようにすることはできません。

製作者:Jorge