【技巧大剣のイシドラ流嵐剣術】
(アルフレイム大陸南東部)- 入門条件
- 50名誉点&ファイター7レベル&フェンサー7レベル
魔動機文明時代の優れたソレイユの戦士であるイシドラは常日頃考えていました。重戦士の戦い方では重い武器を扱い、攻撃の威力を出すことができる。軽戦士の戦い方では、重い武器は扱えない代わりに、相手の隙をついた攻撃ができる。これらは互いに排他的な要素である――というのは、固定観念ではないか、と。
重い武器で、相手の隙をつく。それができれば当然それが一番強いのではないかとイシドラは考えました。それができないのは道理ゆえではなく、単に自分の鍛錬不足ではないかと。
イシドラは馴染の鍛冶屋に頼み自身の武器を少し重くしてもらいました。それによって、軽戦士の戦い方を保ったまま、攻撃の威力は大きくなりました。まだいける、と思ったイシドラはさらに頼んで重くしてもらいました。それを幾度となく繰り返しました。
イシドラは重い武器を振り続けることを続け、気づけば重戦士もかくやという重量の武器で、軽戦士の技術を実現するに至っていました。重量武器で手数を繰り出すそのさまは嵐のようで、誰ともなく嵐剣術と呼ぶようになっていきました。
イシドラはこの武芸を持って自身の流派を開き、門下生を募りました。イシドラの豪快かつ繊細な戦い方は多くの戦士を魅了し、入門者はあとをたたなかったといいます。イシドラ自身は〈大破局〉の折の戦いで亡くなっていますが、彼女亡き後もこの流派は健在です。