ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【アージェントサンド聖炎斬魔衆】 【2025-06-29 07:30】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【アージェントサンド聖炎斬魔衆せいえんざんましゅう

(ブルライト地方・ラージャハ帝国)
入門条件
プリースト技能&20名誉点(グレンダール神官)/プリースト技能&50名誉点(一般)

【アージェントサンド聖炎斬魔衆】は、ラージャハ帝国のグレンダール神殿内部に存在する、精鋭戦闘部隊です。時として“聖炎騎士団”と呼ばれることもありますが、いわゆるところの(王や貴族が擁する軍事力としての)騎士ではなく、社会的にはあくまでも、戦闘に特化しているだけの神官にすぎません。

ラージャハ帝国は、かつて国民をアンデッド化することで〈大破局〉をしのいだ歴史(⇒『ブルライト博物誌』54頁)と、独特の死生観(⇒同56頁)をもっています。その反動か、アンデッドに対し、一般よりも激しい忌避感を有する層がすくなからず存在します。そうしたアンデッドへの敵愾心と、熱心な信仰心とが合わさり、武装集団として結成されたものが、【聖炎斬魔衆】です。
かれらは過酷な鍛錬を日々積み上げ、しかもそれをアンデッドの撃滅という一点に特化させています。騎士や兵士などの職業軍人とは異なる、戦いが本業ではない神官でありながら、その戦闘力は実際的な水準に到達しています。とくに、神聖魔法を応用しての独特の剣技は完成度が高く、街の近くにアンデッドが出没した際などには、実際に活躍を見せることもあります。

斬魔衆は、その成り立ちから“過激な精神性をもつ者が多い”という無視できない欠点をもっています。とはいえ、その敵意の矛先は常にアンデッドに向いているため、現実的な問題には至っていません。そのため、政府も現在のところは静観しています。

アンデッドへの義憤を示した者には、部外者であっても技を伝授してくれることがあります。識者によれば実用性は充分であるとされ、アンデッドと遭遇する機会の多い冒険者には、これを学ぶために、遠方からわざわざ来訪する者もあるほどです。

流派装備

この流派には、対アンデッドに特化した効果をもつアイテムが二種類存在します。いずれも独立的なものであり、秘伝とは無関係です。

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
滅却炎めっきゃくえん聖印せいいん 10 冒険者技能用アイテム
装飾品:任意
3,000
+50名誉点
対アンデッドにかぎり、【ヒート・ウェポン】の効果+1
きよめの熱砂ねっさ 10 冒険道具類(消耗品) 1,000/2,700 アンデッドを苦しめる結界を作る

秘伝

この流派は“炎武帝”グレンダールの神官の集まりですが、PCが入門する場合においては、信仰は問われません。どの神格のプリーストであっても、各種の秘伝を習得・運用できます。

神威聖裁しんいせいさい

神威天命裁しんいてんめいさい

必要名誉点
30
タイプ
《魔力撃》変化型
前提
なし
《ルーンマスター》《神威聖裁》
限定条件
使用
適用
1回の近接攻撃
リスク
特殊
概要
基礎特技と同様の効果(魔力は神聖魔法限定)のうえで、リスクを生命/精神のいずれか一方に偏らせる
効果

宣言に際して、「生命抵抗力判定-1、精神抵抗力判定-3」「生命抵抗力判定-3、精神抵抗力判定-1」からひとつを選び、それがこの秘伝の「リスク」となります。《神威天命裁》の場合は、リスクの選択肢に「生命抵抗力判定-4(のみ)」「精神抵抗力判定-4(のみ)」が追加されます。

この秘伝は、参照できる魔力が神聖魔法のそれにかぎられることを除き、基礎特技と同様のダメージ追加の効果をもちます。

聖励輝盾せいれいきしゅん

聖励錮煌盾せいれいここうじゅん

必要名誉点
30
70
タイプ
《バイオレントキャストⅠ》変化型
《バイオレントキャストⅡ》変化型
前提
なし
《聖励輝盾》
限定条件
【キュア・**】によるHP回復
使用
魔法使い系技能
適用
1回の魔法行使
リスク
なし
概要
【キュア・**】の超過回復量を力場に変換する
効果

聖なる光の盾を築き、自他の身を守ります。

【キュア・**】の名称をもつ、威力表をもちいてHPを回復する効果の神聖魔法の行使について、宣言・適用する秘伝です。

適用された魔法による回復効果のうち、対象の最大HPを超過した分について、それを「力場」に変換します。ただし、変換できる量には、行使した魔法と、秘伝の下位/上位の別ごとに、上限があります。具体的には次のとおりです。

魔法 《聖励輝盾》での上限《聖励錮煌盾》での上限
【キュア・ウーンズ】 1点 3点
【キュア・ハート】 3点 7点
【キュア・インジャリー】5点 11点
【キュア・モータリー】 7点 15点


この「力場」は、神聖魔法【ホーリー・ブレッシング】(⇒『Ⅱ』169頁、『MA』98頁)におけるそれと同様の効果をもち、3分(18ラウンド)にわたって持続します。
【ホーリー・ブレッシング】の「力場」と同時に持続している場合には、両者の値は個別に管理し、ダメージを受けるに際しては、効果を受けているキャラクターがどちらから適用するかを任意に選びます。

聖光烈破せいこうれっぱ

聖光赫焔破せいこうかくえんは

必要名誉点
50
70
タイプ
《マルチアクション》変化型
前提
プリースト技能5レベル
《聖光烈破》プリースト技能11レベル
限定条件
主動作
使用
適用
1回の近接攻撃
リスク
なし
概要
近接攻撃の命中を条件として、攻撃対象に行使判定+2/+4で【ホーリー・ライト】を行使する
効果

聖なる光を武器に込め、命中と同時に炸裂させます。

近接攻撃を主動作でおこなうときに宣言し、その1回に有効です。

その近接攻撃が命中したならば、そのダメージを解決した後で、ただちに1回、魔法を行使できます。
これにより行使する魔法は、《聖光烈破》ならば【ホーリー・ライト】のみ、《聖光赫焔破》ならば【ホーリー・ライト】もしくは【ホーリー・ライトⅡ】にかぎられます。いずれの魔法であっても「対象:1体」であるとみなし、近接攻撃の攻撃対象であったキャラクターのみを対象にできます。近接攻撃に《薙ぎ払い》を適用するなどして複数の攻撃対象があった場合には、命中したうちから任意に1体を選んで、魔法の対象とします。
この魔法行使判定には、《聖光烈破》であれば+2、《聖光赫焔破》であれば+4のボーナス修正を得ます。魔法が【ホーリー・ライトⅡ】で、複数の部位をもつキャラクターの部位を対象としていたなら、「精神抵抗力判定-2」の効果は、「1体全」として効果をあらわします(ダメージは、「1体」=単一の部位にのみ与えられます)。
基礎特技と同様に、魔法行使の条件は満たしていなければならず、移動の種別も制限移動にかぎられます。

なお、近接攻撃が命中しなかったならば、魔法は行使できません。

以下は要約です。

秘伝 魔法 行使判定
《聖光烈破》 【ホーリー・ライト】 +2
《聖光赫焔破》【ホーリー・ライト】{br}もしくは【ホーリー・ライトⅡ】+4

製作者:ViVi