アンナ・サルチェは幼い頃から風の妖精に愛されていました。風の妖精は、アンナが奏でる旋律が特に好みでした。そう、アンナは優れたバードの冒険者でもあったのです。

アンナは、妖精の力を借りて、音を遠くに届ける練習をよくしていました。そんな中で、トランペットやトロンボーンなどの、指向性の強い楽器を使うと、特に妖精との連携がしやすいことを発見しました。

周囲全体に届けるのではなく、音を絞って一箇所に集め、音の衝撃で相手を叩く。アンナはそうした独自のスタイルを確立していきます。アンナはこの攻撃を響撃と読んでいます。

響撃において、音は攻撃手段であり、妖精との意思伝達の手段であり、そして妖精に捧げる贈り物でもあります。その3つの側面をバランスよく実践できなければ、響撃は発動しません。

響撃の習得には音に対する天性の感覚と、風の妖精と友好関係を築ける能力とが必要で、誰にでも習得できるものではありません。

しかし習得した者にとってはあらたなバードとしてのスタイルを確立するに足る強力なもので、今日も先輩のバードに教えを乞う新人バードがあとをたちません。

流派装備

流派装備のための楽器が伝わっています。