ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【第七戦技研究班アビサルシューティング】 【2025-06-24 22:37】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 Wonder Arts Record

【第七戦技研究班アビサルシューティング】

(ウルシラ地方・ハールーン魔術研究王国)
入門条件
アビスゲイザー技能&20名誉点

ハールーン魔術研究王国の国軍には、最新の魔法研究を実戦に応用する部署があります。その“戦技研究室”と呼ばれる部署の第七班が開発しているのが、この流派にあらわされる技術です。

かれら第七班は、北方のスフバール聖鉄鎖公国でもちいられる、奈落技術アビススキルに着目しました。奈落技術アビススキルは、非常に強力である一方で、無視できない精神汚染のリスクを内包しています。そうした危険性を回避しながら、奈落技術アビススキルと同等の成果を得ようとするのが、この【アビサルシューティング】理論です。

【アビサルシューティング】では、〈アビスナイフ〉としての性質をもつ〈銃剣バヨネット〉を、〈ガン〉に装着してもちいます。この特殊な器具を利用することで、奈落魔法の原理を応用して、弾丸や射撃に特殊な効果を与えるのです。
肝心の奈落技術アビススキルの再現にあたっては、〈奈落弾〉という、【アビサルシューティング】専用の弾丸を装填します。この弾丸は〈アビスシャード〉を原料としており、奈落技術アビススキルと同様の現象を発現させることができます。そして、射出後から着弾までの間隙をぬって奈落技術アビススキルを成立させることによって、その危険性を使用者におよばなくする――というのが、この理論の要諦です。
奈落技術アビススキルの効力と、〈ガン〉本来の破壊力が組み合わさり、非常に強力な攻撃手段である……と、第七班は主張しています。

また、それ以外にも、奈落魔法を応用することで、より効果的な射撃を実現するいくつかの技が開発されています。

その原理からして、この流派の技をあつかうには、稀少な奈落睨士アビスゲイザーの素養が必要となります。そのせいで、慢性的に人材が不足しています。〈アビスシャード〉製の弾丸を消費することもあいまって、実戦におけるサンプルが思うように集められていません。
このことから研究班は、心得のある冒険者などに技を伝えることに熱心であり、そうした者からのフィードバックを期待しています。

流派装備

〈アビスバヨネット〉は、秘伝ならびに秘伝魔法を運用するために不可欠な、基幹となる流派装備です。これを必要とすることから、この流派のデータをあつかうには「用法:2H」の〈ガン〉が実質的に必須となります。

〈奈落弾〉は、一部の秘伝魔法でのみあつかえる、特殊な弾丸です。消耗品ながら高価であり、ランニングコスト面において難点があります。
〈幻装弾〉は、通常のアイテムではなく、秘伝魔法によって作り出すものです。

名称 知名度 カテゴリ 価格 概要
アビスバヨネット 10 冒険道具類
冒険者技能用アイテム
2,160 〈アビスナイフ〉を兼ねる〈バヨネット〉
奈落弾ならくだん 10 〈矢弾〉 2,400
+30名誉点
一部の秘伝魔法の条件を満たす。【インフィニティ・サークル】内で威力+20
幻装弾げんそうだん 12 〈矢弾〉 取引不能 秘伝魔法によって作製する弾丸

秘伝

《パラノーマルアームズ》

必要名誉点
20
タイプ
独自宣言型
前提
《魔法収束》
限定条件
弾丸に魔力を込める魔法、〈アビスバヨネット〉装着の〈ガン〉
使用
魔法使い系技能
適用
1回の魔法行使
リスク
生命・精神抵抗力判定-1
概要
消費MP+2、弾丸のダメージを+「アビスゲイザー技能レベルの4分の1」
効果

弾丸に本来よりも多くのマナを圧縮して込め、破壊力を高めます。

〈アビスバヨネット〉を装着した〈ガン〉に装填されている弾丸を対象とした、“〈弾丸〉に魔力を込める魔法”(⇒『Ⅰ』199頁)の行使について宣言・適用する秘伝です。

適用された魔法は、「消費」がMP2点だけ増加します。
そして、その弾丸をもちいた攻撃のダメージを、「+アビスゲイザー技能レベルの4分の1」点(端数は切り上げ)します。【ショットガン・バレット】等の、複数のキャラクターを対象にとる場合は、すべての対象へのダメージに効果があります。

リスクとして、10秒(1ラウンド)のあいだ、習得者は生命・精神抵抗力判定に-1のペナルティ修正を受けます。

《オカルトショット》

《ドミナントショット》

《アブソリュートショット》

必要名誉点
30
50
100
タイプ
《牽制攻撃Ⅰ》変化型
《牽制攻撃Ⅱ》変化型
《牽制攻撃Ⅲ》変化型
前提
なし
《オカルトショット》アビスゲイザー技能7レベル
《ドミナントショット》アビスゲイザー技能11レベル
限定条件
〈アビスバヨネット〉装着の〈ガン〉、習得者の魔域内
使用
シューター技能
適用
1回の射撃攻撃
リスク
回避力判定-2
概要
命中力判定+1/+3/+5
効果

強いイメージで現実を改変し、弾丸の的中を実現します。

この秘伝は、〈アビスバヨネット〉を装着した〈ガン〉による射撃攻撃1回について宣言・適用します。
このことから、基礎特技と異なり、「使用:シューター技能」「適用:1回の射撃攻撃」となっており、さらに「リスク」があります。

適用された攻撃は、命中力判定にボーナス修正を得ます。具体的には次のとおりです。

《オカルトショット》
命中力判定+1
《ドミナントショット》
命中力判定+3
《アブソリュートショット》
命中力判定+5


なお、《オカルトショット》において、基礎特技にあったクリティカル値の上昇はありません。

この秘伝は、習得者と攻撃対象がともに、習得者の奈落魔法(【テンポラリィ・リージョン】等)によって作製された“奈落の魔域”ないしはそれに準ずる空間にいなければ効果がありません。
【ショットガン・バレット】などで複数のキャラクターを対象にとるときには、すべての対象が該当の空間内にいる必要があり、そうでないならば効果をあらわしません。

《ヴァキュームシューティング》

必要名誉点
50
タイプ
独自宣言型
前提
《ワードブレイク》
限定条件
〈アビスバヨネット〉装着の〈ガン〉、習得者の魔域内
使用
シューター技能
適用
1回の射撃攻撃
リスク
なし
概要
効果ひとつを無視する
効果

魔法などの効果が存在しないものと信じ込み、標準状態さながらの射撃を実現します。

この秘伝は、〈アビスバヨネット〉を装着した〈ガン〉による射撃攻撃1回について宣言・適用します。
宣言に際して、効果の名称をひとつ指定します。指定できるのは、魔法、練技、魔物の特殊能力など、ゲームデータとして具体的に名称を与えられているものならば、その種類を問いません。

その射撃攻撃は、習得者と攻撃対象の双方が、指定された名称の効果を受けていないものとして解決します。
(つまりは、“習得者が受けている不利な効果”か、“攻撃対象が受けている有利な効果”の名称を指定することが主に想定されています。操霊魔法【ファナティシズム】のような、有利と不利が同居した効果を両者が受けている場合には、それを指定してしまうと両者がその影響を無視することになり、差し引きで意味がなくなることに留意してください)
なお、あくまでもその攻撃において効果を無視するだけであり、効果そのものを解除するものではありません。

この秘伝は、習得者と攻撃対象がともに、習得者の奈落魔法(【テンポラリィ・リージョン】等)によって作製された“奈落の魔域”ないしはそれに準ずる空間にいなければ効果がありません。
【ショットガン・バレット】などで複数のキャラクターを対象にとるときには、すべての対象が該当の空間内にいる必要があり、そうでないならば効果をあらわしません。

秘伝魔法

これらは、すべて魔動機術です。
ただし、習得にあたっては、それぞれの魔法の「レベル」を、マギテック技能とアビスゲイザー技能の両方で満たす必要があります。

いずれも、「マギスフィア:小」としてあつかいます。

2
【イマジナリー・バレット】
必要名誉点
20
消費
MP3
対象
〈ガン〉1丁
射程/
形状
術者/
時間
一瞬/10秒(1ラウンド)
抵抗
なし
属性
精神効果
概要
威力10/C値なしの精神効果属性の弾丸を装填・作製する
効果

イメージによって架空の弾丸を作り出します。

〈アビスバヨネット〉を装着した〈ガン〉ひとつを対象として行使する魔法です。

対象の〈ガン〉に装填された状態で、〈幻装弾〉ひとつを作製します。当然ながら、装填数にはあらかじめ空きがなければなりません。
同時に、その〈幻装弾〉を、命中すると「威力10+魔力」点の精神効果属性の魔法ダメージを与えるものにします。この弾丸のダメージではクリティカルが発生しません。

この魔法は「対象:〈ガン〉1丁」ですが、“〈弾丸〉に魔力を込める魔法”の一種とみなします。

4
【アビスヴェノム・バレット】
必要名誉点
30
消費
MP1
対象
弾丸
射程/
形状
術者/
時間
10秒(1ラウンド)
抵抗
なし
属性
概要
〈奈落弾〉で威力20の毒属性の弾丸を作製、《刃から染み入る毒》付与
効果

ラグナカングのもつ毒素をイメージし、その力を弾丸に込めます。

この魔法は、流派装備〈奈落弾〉のみを対象にできます。

弾丸を、命中すると「威力20+魔力」点の毒属性の魔法ダメージを与えるものにします。

さらに、それをもちいた攻撃は、アビススキル《刃から染み入る毒》(⇒『AB』36頁)が付与された武器によるものとしてあつかい、当該アビススキルの効果をあらわします。このとき、その結果にかかわらず、アビス侵蝕は発生しません。当該アビススキルの“1日に1回”という制限は無視します。
もともと当該アビススキルが付与されている〈ガン〉を使用する場合には、この追加の効果はあらわれません。

7
【アビスシェイド・バレット】
必要名誉点
40
消費
MP2
対象
弾丸
射程/
形状
術者/
時間
10秒(1ラウンド)
抵抗
なし
概要
〈奈落弾〉で威力20の貫通弾を作る。射程30mを超えない
効果

リゴーガンの放つ剛矢をイメージし、その力を弾丸に込めます。

この魔法は、流派装備〈奈落弾〉のみを対象にできます。

弾丸を、「形状:貫通」で効果をあらわし、命中すると「威力20+魔力」点の魔法ダメージを与えるものにします。ただし、使用する〈ガン〉のデータや【スナイパーレンジ】などの効果にかかわらず、「射程」が「2(30m)」を超えることはありません(より射程の短い〈ガン〉であるなら、その射程にとどまります)。

術者が戦闘特技《魔法制御》を習得している場合には、例外的にこの弾丸での射撃時にそれを宣言でき、その効果によって任意のキャラクターを対象から除外できます。

10
【ファントム・バレット】
必要名誉点
50
消費
MP6
対象
〈ガン〉1丁
射程/
形状
術者/
時間
10秒(1ラウンド)
抵抗
なし
属性
精神効果
概要
威力30の精神効果属性の弾丸を装填・作製。1体全としてダメージをもたらす
効果

強固なイメージによって、より強力な架空の弾丸を作り出します。

〈アビスバヨネット〉を装着した〈ガン〉ひとつを対象として行使する魔法です。

対象の〈ガン〉に装填された状態で、〈幻装弾〉ひとつを作製します。当然ながら、装填数にはあらかじめ空きがなければなりません。
同時に、その〈幻装弾〉を、命中すると「威力30+魔力」点の精神効果属性の魔法ダメージを与えるものにします。
この弾丸をもちいた射撃攻撃は、「対象:1体全」となります。複数の部位をもつキャラクターに対しては、いずれかひとつの部位に命中することで、すべての部位に対してダメージが発生します。具体的なダメージの量は、部位ごとに個別に決定します。

この魔法は「対象:〈ガン〉1丁」ですが、“〈弾丸〉に魔力を込める魔法”の一種とみなします。

13
【アビスクルーエル・バレット】
必要名誉点
100
消費
MP9
対象
弾丸
射程/
形状
術者/
時間
10秒(1ラウンド)
抵抗
なし
属性
断空
概要
〈奈落弾〉で威力50、C値-1の断空属性の弾丸を作製、《残像の一閃》付与
効果

魔神将ゲルダムの斬閃をイメージし、その力を弾丸に込めます。

この魔法は、流派装備〈奈落弾〉のみを対象にできます。

弾丸を、命中すると「威力50+魔力」点の断空属性の魔法ダメージを与えるものにします。この弾丸は威力表の使用において、クリティカル値が-1されます(クリティカル値が7以下となることはありません)。

さらに、それをもちいた攻撃は、アビススキル《残像の一閃》(⇒『AB』35頁)が付与された武器によるものとしてあつかい、当該アビススキルの効果をあらわします。このとき、その結果にかかわらず、アビス侵蝕は発生しません。当該アビススキルの“1日に1回”という制限は無視します。
もともと当該アビススキルが付与されている〈ガン〉を使用する場合には、この追加の効果はあらわれません。

この魔法は、1ラウンドに1回しか行使できません。

製作者:ViVi