【ザンドロン式銃剣格闘術】

（アルフレイム大陸西部）

入門条件: 50名誉点&《射手の体術》

この流派は、魔動機文明時代にアルジェント共和国という国のジュゼッペ・ザンドロンという戦術家が提唱した格闘術です。そのコンセプトは、「完結した個による集団戦法」であり、剣士と銃手で兵科を分けるのではなく、近接戦闘と射撃攻撃を同時にこなせる歩兵としての兵科にまとめることを目的としています。
　
コンセプトは立派なものでしたが、実際には兵士の育成にかかるコストなどの面から、共和国で採用されることはありませんでした。
しかし、ジュゼッペの娘であるパオラ・ザンドロンが冒険者向けにこの流派を整理し直し、広めました。国軍で採用されるとこがなかった銃剣格闘術ですが、護身や単独行動を目的に一部の冒険者には好んで使われるようになり、現代まで残るに至ります。

アルジェント王国は大破局の折に滅びていますが、この流派は冒険者の間で伝えられて現存しています。

流派装備

〈バヨネット〉のバリエーションが流派装備として伝えられています。

名称	知名度	カテゴリ	価格	概要
〈シャープバヨネット〉／〈ハイバヨネット〉	0	冒険道具類	3,400／17,800	〈ガン〉に近接攻撃能力を与える

秘伝

この流派の秘伝は「用法：2H」の〈ガン〉を装備している間、効果を発揮します。
また、限定条件「〈＊＊バヨネット〉装着済み〈ガン〉」は、流派装備だけでなく、〈バヨネット〉を装備した〈ガン〉もその条件を満たします。

《ツインアクション》

必要名誉点: 20

タイプ: 《マルチアクション》変化型

前提: なし

限定条件: 「用法：2H」の〈ガン〉

使用: ―

適用: 1回の近接攻撃または〈ガン〉による射撃攻撃

リスク: なし

概要: 近接攻撃と〈ガン〉による射撃攻撃を同時に行う

効果: バヨネットやストックによる格闘術とガンによる射撃を織り交ぜて戦います。

基礎特技と異なり、「近接攻撃と〈ガン〉による射撃攻撃」（またはその逆）を一度の主動作で行います。
この秘伝を宣言して行う〈ガン〉による射撃攻撃はそのダメージに＋2されますが、「対象：1体」「射程／形状：接触／―」となります。
また、近接攻撃の代わりに《バヨネット・トランプル》を行い、「《バヨネット・トランプル》と〈ガン〉による射撃攻撃」（またはその逆）の組み合わせで主動作を実行することも可能です。《バヨネット・トランプル》は「形状：突破」であるために通常移動に準じて処理されますが、この秘伝を宣言した時、秘伝の効果を受けて行う射撃攻撃についてのみ実行することが可能です。

《バヨネット・トランプル》

必要名誉点: 30

タイプ: 主動作型

前提: 《足さばき》

限定条件: 〈＊＊バヨネット〉装着済み〈ガン〉

使用: シューター技能

適用: ―

リスク: 回避力判定－2

概要: 銃剣を用いた突破攻撃を行う

効果: バヨネットを構え、突撃します。

「射程／形状：1（移動力m）／突破」として、すべての対象に近接攻撃を1回ずつ行います。
ただし10秒（1ラウンド）の間、自身が行う回避力判定に－2のペナルティ修正を受けます。

《スティング・アンド・スラップ》

必要名誉点: 50

タイプ: 常時型

前提: ―

限定条件: 「用法：2H」の〈ガン〉

使用: シューター技能

適用: ―

リスク: ―

概要: 〈ストック〉を得る、〈＊＊バヨネット〉と〈ストック〉による《両手利き》を行える

効果

ストックを打撃武器として扱う技術を習得します。

2H〈ガン〉を装備している間、以下の〈ストック〉も装備しているものとして扱われます。装備している〈ガン〉が魔法の武器であれば〈ストック〉もまた魔法の武器として扱い、「命中」と「追加D」がそれぞれ＋1されます。
さらに《両手利き》を習得している場合、〈＊＊バヨネット〉と以下の〈ストック〉を使用し、1回ずつ攻撃を行えます。「用法：1H」の武器を2つ《両手利き》で使用しているときに準じて処理されます。

名称	用法	必筋	命中	威力	C値	追加D
〈ストック〉	2H	※1	+1	※2	⑫	＋0

※1〈ガン〉の必要筋力の値に同じ
※2〈ガン〉の必要筋力の2倍の値

製作者：Jorge