【レディアントトラベラーズ】
(ブルライト地方・ハーヴェス王国)- 入門条件
- 50名誉点
この流派は、アルフレイム大陸に伝わる呪歌と、異大陸の類似の技が交わることで生み出されたものです。
近年、ハーヴェスでは外洋航行可能な魔船艇が再建されました。これにより、すこしずつ他大陸からの渡航者が増えてきています。異邦の詩人メヴラ・ヨスラもまた、そうした渡航者のひとりです。
メヴラ・ヨスラの語るところによれば、かれの出身地である他の大陸にも、呪歌とよく似た体系が存在すると言います。アルフレイムの呪歌は魔法王によって再構成された部分が大きなものですが、“異邦の呪歌”は、放浪する吟遊詩人が偶然に発見したのを起源とし、そのまま散発的に発展してきたようです。そのため、アルフレイムのものと比べると体系としての整理は進んでいないものの、反面、各々が独自に模索しながら改良を重ねてきた歴史があり、総体としては非常に多様で柔軟なものとなっています。
また、他の大きな相違点として、“異邦の呪歌”には“終律”に相当する概念がありません。ヨスラがアルフレイムを訪れて最も驚いたことは、この部分だそうです。アルフレイムの吟遊詩人が“実戦”で活躍する要は終律ですから、その概念をもたなかったヨスラにとってはまさしくパラダイムシフトでした。
ヨスラとアルフレイムの詩人たちが技術交流をし、双方の利点を合わせて進化させたものが、この流派です。流派の最たる特色は、明確に“実戦”を想定して呪歌技術を再編したことです。この点で、魔法王が趣味的に編纂したものを利用していただけの従来の呪歌-終律とは一線を画するものです。こうした技術になった背景には、ヨスラが英雄の活躍を観察しサーガとして奏でることを好む吟遊詩人であることと、かれが訪れたハーヴェスが“冒険者たちの国”であることが、大きく影響しています。吟遊詩人たちの、吟遊詩人たちによる、吟遊詩人たちのための、冒険の場における実際的な力――それが、この流派なのです。
既存の呪歌をより強力に改良した「戦奏曲」と、その演奏のあいだに自由な解釈を終律として織り交ぜる技法「カプリース」が、この流派のふたつの柱です。また、戦奏曲には、戦いの“主役”を定めてその者により大きな効果をあらわせるよう、ある種の“余白”が意図的にもうけられており、冒険における多様な戦いを制するための柔軟性を実現しています。
開発にあたっては、ヨスラの故郷に渡り、現地で実際に“異邦の呪歌”文化にふれた吟遊詩人も幾人かいます。ヨスラを含むかれら渡航者への敬意と、吟遊詩人の冒険が得た新たな光明という観点から、アルフレイムの吟遊詩人はこの流派を“輝かしき旅人たち”の名で呼びます。
流派装備
この流派は柔軟性を重んじるものであり、特定の器具などを必要としません。このことから、流派アイテムは存在しません。
秘伝
《戦奏曲/剣聖》
《戦奏曲/魔女》
《戦奏曲/救済》
- 必要名誉点
- 20
30
30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【モラル】【バラード】
【トランス】【ブレイク】
【アンビエント】【レジスタンス】
- 限定条件
- 戦闘中、連続使用不可
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 専用の呪歌(戦奏曲)を使用できる
- 効果
戦闘用に改良された呪歌“戦奏曲”を会得します。
習得者は、秘伝ごとに対応する専用の呪歌を使用できます。この3種の呪歌を総称して、流派データ内では「戦奏曲」と呼称します。戦奏曲は、この秘伝の習得のみによって使用できるようになるものであり、バード技能レベルの上昇時に獲得する必要はありません。戦奏曲を使用できるのは、戦闘中にかぎられます。
また、いずれの呪歌も、連続する手番に使用することはできません。秘伝 呪歌 基礎楽素 巧奏値 追加楽素 概要 《戦奏曲/剣聖》 【剣聖のリチェルカーレ】 [⤴]1 18 [⤴]2 命中力判定+1、物理ダメージ+1 《戦奏曲/魔女》 【魔女のファンタジア】 [⤴]1 24 [⤴]2[⤵]1 魔法行使判定+1、魔法ダメージ+1 《戦奏曲/救済》 【救済のオラトリオ】 [♡]1 30 [⤴]1[⤵]1[♡]2 生命・精神抵抗力判定+1、{br}与HP回復量+2、被HP回復量+2
《戦奏に輝く星》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《楽素変換》
- 限定条件
- 戦奏曲
- 使用
- バード技能
- 適用
- 1回の呪歌演奏
- リスク
- なし
- 概要
- 任意1体に振り直しの権利を与え、そのキャラクターのクリティカルから楽素を得る
- 効果
特定のひとりに“戦奏曲”の焦点を当て、局所的に作用を強めます。
戦奏曲の使用に宣言し、その1回に有効な秘伝です。
宣言に際して、その戦奏曲の範囲内に存在し、効果に同意する、任意のキャラクター1体(1体全)を指定します。指定されたキャラクターは、適用された呪歌の効果を受けているかぎり「スター」となります。「スター」について、以下の効果が適用されます。「スター」のキャラクター
「スター」となっているキャラクターは、呪歌の持続中(10秒・1ラウンド)に1回だけ、任意の判定のサイコロを振り直すことができます。
奏者
「スター」となっているキャラクターが、ダメージ決定において1回以上のクリティカルを発生させるたび、奏者は楽素を生成します。生成する楽素は、この秘伝を適用した呪歌の「基礎楽素」と同一です。
《狭間のカプリースⅠ》
《狭間のカプリースⅡ》
- 必要名誉点
- 20
30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《戦奏に輝く星
》
《狭間のカプリースⅠ》バード技能7レベル
- 限定条件
- 2手番続けての呪歌使用、いずれかが戦奏曲
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 呪歌(戦奏曲)変更時に追加で終律を使用する
- 効果
旋律を切り替える際、自由に旋律を挟み込み、終律を発現させます。
ひとつ前の手番にも呪歌を使用しており、現在の手番でも呪歌を使用するとき、その後者の呪歌の使用の直前に効果をあらわす秘伝です。ただし、ひとつ前の手番の呪歌か、これから使用する呪歌のうち、すくなくとも一方が「戦奏曲」でなければなりません。
効果が発揮されたならば、習得者は、ただちに1回、終律を使用できます。
《狭間のカプリースⅡ》の習得者は、その終律の使用に本来の2倍の楽素を消費することで、習得している《シュアパフォーマー》か《スキルフルプレイ》のいずれか一方を、宣言回数に数えずに宣言できます。