【詠唱音節解体学トロッケル研究室】
(ウルシラ地方)- 入門条件
- 0名誉点(《ダブルキャスト》習得)
「詠唱解体」はハールーン魔術研究王国、知識の剣所属のマクシミリアン・トロッケルを第一人者とする研究テーマです。魔法の詠唱を主な研究対象とし、「詠唱の解体と再構築」を目指します。
トロッケルは多くの弟子と協力してこのテーマを研究しており、その中には「音節のうち真に重要な節を突き止める」「効果を損なわないまま音節を他の語句に置換する」などの研究が含まれます。
詠唱の意味、詠唱の効果を細かく分解・分析し、新しい詠唱を作り出すことを目的としています。
それにより、「使用に高い技術が必要だがより短い詠唱」や「これまでの詠唱とは使われる語句が異なる詠唱」「既存言語で表記できない歌のような詠唱」などのバリエーションが発明されてきました。
研究対象が膨大であることから、トロッケル研究室は多くの研究データを求めました。そのため、この流派には、「自らも詠唱解体の研究を行い、研究成果を知識の剣に納めること」を条件に誰でも入門することができます。
マクシミリアン・トロッケルの娘、モニカ・トロッケルは冒険者にこれを広めることを目的に、入門用にいくつかの実用的なパターンを考案しました。ここで紹介されているのはそれらの詠唱技術になります。
ただしこの研究では魔法の行使の本質について理解を深める必要があり、技術として利用するだけでも高い技量を必要とします。
また、この流派の魔法使いの多くは詠唱を独自にアレンジして魔法を行使します。
流派装備
秘伝
この流派の秘伝を使用する際には、必ず発声を必要とします。
「発声を必要とする」とされている魔法以外には効果を発揮しません。また、ナイトメアの[異貌]などの効果によって発声を行わずに魔法を行使する際にも、やはり効果は発揮しません。
[異貌]などで発声を必要とせず魔法を行使できる状態にあってもあえて発声を伴って魔法を行使することは可能です。この場合は秘伝の効果は発揮されます。
《後述詠唱》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《ダブルキャスト》変化型
- 前提
- 《魔力強化Ⅰ》
- 限定条件
- なし
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 追加の魔法行使を行わない代わりに行使判定達成値+2
- 効果
本来の詠唱にくわえて、魔法行使後に追加の詠唱を行うことでその効力を高めます。
この特技を宣言した魔法行使判定を行った後に、その達成値を「+2」することを選べます。これを選んだ場合、基礎特技のように追加の魔法行使はできなくなります。
この効果を選ばなかった場合、基礎特技と同様の効果として扱います。
《安定詠唱》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《ダブルキャスト》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- なし
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 補助動作の魔法を追加で行使
- 効果
本来よりもあえて長い詠唱を行い、魔法の安定性を高めます。
基礎特技と同様に追加の魔法行使を行えます。この際、追加で行使できる魔法は「補助動作で行使可能な魔法」に限られます。これは「補助動作で講師できる魔法の主動作での行使」にあたります。
この際、基礎特技にあったレベル・ランクの制限はなく、魔力が-10されることもありません。
《飽和詠唱》
- 必要名誉点
- 100
- タイプ
- 《ダブルキャスト》変化型
- 前提
- 《魔力強化Ⅱ》《MP軽減/**》
- 限定条件
- なし
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 同一の魔法を追加で行使
- 効果
同一の魔法の詠唱を多重に重ねて詠唱し、複数回の効果をもたらします。
基礎特技と同様に追加の魔法行使を行えます。この際、追加で行使できる魔法は「この秘伝を宣言した際に行使していた魔法」に限られ、同時にそれは「《マナ軽減/**》で指定した技能の魔法」である必要があります。
ただし基礎特技にあったレベル・ランクの制限はなく、魔力も-10ではなく-4(最低0)した値で処理します。