【騎兵国式鞍上白兵戦闘】
(ウルシラ地方・エユトルゴ騎兵国)- 入門条件
- ライダー技能5レベル以上&50名誉点
この流派があわらすのは、エユトルゴ騎兵国(⇒『Ⅲ』293頁、『ウルシラ博物誌』62頁)の、騎兵がもちいる戦闘技術です。
エユトルゴ騎兵国の騎兵たちの接近戦闘能力は大陸でも有数であり、かつては大きく版図を拡げたほどです。
その根幹にあるのは、馬体の膂力を近接戦闘に活かす技術です。人よりもはるかに大きな馬の力を、槍や剣に乗せることで、余人では及ばない一撃を繰り出す――これこそが、騎兵たちの強さの源になっています。
その優れた技法を身につけるべく、かれらに師事しようとする者は後をたちません。
もっとも、騎兵の戦闘技術は、騎馬民族を祖とし、幼少から皆が馬とともに在るエユトルゴの民だからこそ実現可能という部分が大きいものです。高度な馬術と身のこなしを自然体で身につけ、鞍上であってもおよそ不自由なく動けるようになって初めて、実践的な戦技を鍛錬する段階に踏み込めます。このことから、実際に技を習得できる外部の者は、かなり少数です(――ゲームにおいては、これは入門における技能レベルの要求や、各秘伝の「前提」によって表現されています)。
流派装備
この流派には、騎乗での白兵戦闘を助けるアイテムが存在します(秘伝と直接の関係はありません)。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
ランスホルスター | 10 | 冒険道具類 | 4,000 +30名誉点 | 〈スピア〉を騎獣に取り付けられる |
閃撃のランスレスト | 10 | 装飾品:腰 | 10,000G +50名誉点 | 1H騎の〈スピア〉による【チャージ】のC値-1、要〈金属鎧〉&《武器習熟S/スピア》 |
秘伝
この流派の秘伝はのいくつかは、「前提」に騎芸を含みます。それらの秘伝は、指定されている騎芸を獲得していなければ、習得できません。
《驍き騎士の武具》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《武器習熟A/**》
or《防具習熟/**》 かつ、【人馬一体】
- 限定条件
- 動物・幻獣への騎乗状態、非フェンサー技能
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 本来より必要筋力が5超過する武器や盾を装備できる
- 効果
馬の筋力を利用し、本来よりも重い武具をあつかいます。
習得者は、「分類:動物」か「分類:幻獣」の騎獣に騎手として騎乗しているあいだにかぎり、武器と盾に関する必要筋力の上限が「5」だけ上昇します(鎧には影響しません)。
ただし、フェンサー技能での必要筋力上限には効果がありません。
《躍り駕ぐ重き刃》
《翻り駕ぐ逎き刃》
- 必要名誉点
- 40
70
- タイプ
- 《斬り返しⅠ》変化型
《斬り返しⅡ》変化型
- 前提
- 《驍き騎士の武具》
【姿勢堅持】
《躍り駕ぐ重き刃》【バランス】
- 限定条件
- 騎乗状態、2H武器
- 使用
- ファイター技能 or バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 2体に近接攻撃。上位秘伝はダメージ+4
- 効果
両手武器の重量と馬体の運動を活用し、立て続けに二体の敵を攻撃します。
近接攻撃が可能な位置にいるキャラクターを任意に2体選び、それらすべてに攻撃をおこないます。命中力判定は1回のみおこない、ダメージは個別に決定します。
上位秘伝《翻り駕ぐ逎き刃》の場合は、さらに双方へのダメージが「+4」されます。
《薙ぎ払いⅠ~Ⅱ》など、複数の攻撃対象をとりうるの他の戦闘特技(秘伝)とは同時に宣言できません。
(「使用」が基礎特技と異なることに注意してください)
《跳び転り》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《回避行動Ⅰ》
- 限定条件
- ―
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 乗降の制限を緩和する
- 効果
乗っている馬から他の馬へと瞬時に乗り換えます。
効果時間中、習得者は以下の効果を得ます。
- 「1回の手番中に複数の乗降を行うことはできない」(⇒『Ⅲ』90頁)という原則を無視し、手番中に複数回にわたって乗降できます。
- 「騎獣に乗るときには、自身の移動後に行います」(⇒同頁)という原則を無視し、移動の前であっても騎獣に乗ることができます。