【“全剣の”シェリアンに関するレポート】
(ノスターナ地方)- 入門条件
- 50名誉点
〈星落ちの大剣〉、〈風切りの双剣“イリサル”と“シュラ”〉、〈黒曜刃〉、〈ザールーの雷鳴の斧〉、〈失われしヴァレンディアの弩〉、〈アーリオス・ヴァルキュの鋼砕き〉、〈月鋭陽尖〉、〈深淵の戦鎚“グロム=アズハル”〉、〈煌炎濫駕刀〉、〈霧隠れの手裏剣〉、〈虚空に潜むノールダルヴィス〉、〈銀狼剣〉、〈雷迅ヴォルタンの短弓〉……エトセトラ、エトセトラ。
魔動機文明時代、数多くの魔剣を蒐集した伝説的な剣豪シェリアン・クルヴァシオンは、卓絶した技倆により、そのすべてを十全に扱えました。
さらに驚くべきことには、実戦においてそれらを巧みに使い分け、状況に応じて多数の魔剣から最善手を選び続けたのです。
シェリアンは、そのとてつもない腕前から、“全剣”の二つ名で呼ばれました。
これらの何もかもが現実離れしており、現代ではシェリアンの存在自体が空想にすぎないと考える者も多くいます。
しかし、伝説は真実です。
当時、ひとりの研究者がシェリアン当人の協力を得て、その技術を分析しました。これによって、複数の型への習熟と、それを極小の単位で組み合わせる応用力が要である――と導き出されました。
研究者はこの理論を詳細に書き記しましたが、そのレポートは、人々の興味を惹きませんでした。当時はすでに〈ガン〉と魔動機が戦いの主力であり、個人の武技と一点ものの魔剣に依存するような戦い方は、関心をいだかれなかったのです。
時は流れて現在から一年ほど前、くだんのレポートが、ノスターナ地方の遺跡から発掘されました。
遺跡の研究チームは、有望な冒険者に理論を開陳することで、レポートに記された内容が実現可能なのかを図っている最中です。
流派装備
まさに“武器を問わない”という主旨の流派であることから、この流派には流派アイテムが存在しません。
秘伝
《十種巧技》
《百般器芸》
《千戈繚乱》
- 必要名誉点
- 30
50
70
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 二種類の《武器習熟A/**》
《十種巧技》および、三種類の《武器習熟A/**》
《百般器芸》および、四種類の《武器習熟A/**》
- 限定条件
- ―
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 《武器習熟》をもたないカテゴリの武器も装備できる
- 効果
さまざまな武器についての知見を応用し、他の種類の武器をも扱います。
習得者は、《武器習熟》の有無にかかわらず、高いランクの武器を装備できます。具体的には次のとおりです。- 《十種巧技》
- 全カテゴリAランクまで
- 《百般器芸》
- 全カテゴリSランクまで
- 《千戈繚乱》
- 全カテゴリSSランクまで
この秘伝の効果は、装備を可能とするのみです。《武器習熟》を習得していないカテゴリの武器については、《武器習熟》によるダメージの向上は得られません。
《霞打霓切》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《十種巧技》
- 限定条件
- 未使用カテゴリ
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 未使用カテゴリの武器による攻撃では、命中力判定にボーナスを得て、ダメージが増加する
- 効果
多様な武器術で敵を翻弄し、虚をついて効果的な一撃を与えます。
習得者は、“その戦闘中に一度も攻撃に使用していないカテゴリ”の武器をもちいた武器攻撃にかぎり、命中力判定に+Xのボーナス修正を得て、ダメージが「+X」点されます。ダメージの増加は、《薙ぎ払い》などによって複数の対象をとる攻撃では、すべての攻撃対象へのダメージにおいて有効です。(このとき、命中力判定は1回のみおこなわれているはずであり、そのことから、命中力判定へのボーナス修正も、やはり攻撃全体に有効です)
Xは、「習得者が習得している《武器習熟A/**》の数」となりますが、その攻撃に使用する武器の「ランク」に応じて、次のとおり上限があります。(なお、《武器習熟S/**》は計上しません)- ランクBの武器
- 上限1
- ランクAの武器
- 上限2
- ランクSの武器
- 上限3
- ランクSSの武器
- 上限4
《無形絶影》
《無形絶影・零式》
- 必要名誉点
- 50
100
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《百般器芸》
かつ、《変幻自在Ⅰ》 or《バトルマスター》
《無形絶影》《千戈繚乱》 《変幻自在Ⅱ》
- 限定条件
- ―
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 1ラウンドに3回/4回宣言特技を宣言できる
- 効果
習得者は、1ラウンドに3回の宣言特技の宣言をおこなうことができます。ただし、そのうち少なくとも2回は、武器攻撃1回に適用されるものでなければなりません(データ上の「適用」が、厳密に「1回の武器攻撃」でなくとも構いません。「適用:1回の近接攻撃」「適用:1回の遠隔攻撃」「適用:1回の射撃攻撃」なども、すべてこの条件を満たします。《マルチアクション》は、武器攻撃に適用する場合にはこれを満たし、魔法行使に適用する場合には満たしません)。
《無形絶影・零式》の習得者は、代わりに「1ラウンドに4回」の宣言特技の宣言をおこなうことができ、うち少なくとも3回は、武器攻撃1回に適用されるものでなければなりません。