【ユレナシア癒笛奏律】
(ランドール地方)- 入門条件
- バード技能+50名誉点
ユレナシアというフロウライトの吟遊詩人が、ランドール地方のとある辺境の村落を訪れたまさにその時、村は伝染病に喘いでいました。
村民の大多数が感染しており、さらに半数ほどには死が目前に迫っていました。
偶然にもユレナシアは、一角獣の角を持ち合わせていましたが、一本の角で救える人数は、せいぜいが数人ほどです。無意味ではないとしても、事態の根本的な解決は不可能でした。
どうにか大勢を救えないかと悩みに悩んだ末、ユレナシアは、“角”を楽器に加工する決断をしました。
村人から工具を借りたユレナシアは、急いで作業にかかり、半日ののちに――やや荒いながらも――ひとつの笛が完成しました。これには、ユレナシアが趣味的に身に着けていた骨細工師の心得がが役にたちました。
ユレナシアはさっそく、できあがった笛によって終律の技を振るいました。それは“角”そのものに比べればはるかに軽微な効果でしたが、それでも人々の病を癒やすはたらきを確かにもっていました。
以来、ユレナシアは旅の中で病気や怪我に苦しむ者に出会うと、この笛をもちいて救いを差し伸べるようになりました。
敬意や感謝とともにそのエピソードが広まり、時には教えを乞う者も現れました。もともとが人助けだったこともあり、ユレナシアは快く教えを授けました。そうして、ユレナシア本人が晩年をむかえたころには少なくない数の吟遊詩人が、その技術を引き継いでいました。
流派装備
この流派には、〈癒やしの笛〉という楽器があり、ふたつの秘伝の「限定条件」となっています。また、その上位品の〈大いなる癒やしの笛〉も存在します。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
癒やしの笛 | 14 | 楽器 | 8,000 +50名誉点 | 終律によるHPの回復量+1 |
大いなる癒やしの笛 | 14 | 楽器 | 40,000 +100名誉点 | 終律によるHPの回復量+3 |
秘伝
「限定条件」に〈癒やしの笛〉とある場合、〈大いなる癒やしの笛〉もその条件を満たすものとします。
《忍耐の日没》
《鎮静の夜半》
《解放の日出》
- 必要名誉点
- 10
30
50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《呪歌追加Ⅰ》
【終律:夏の生命】
《忍耐の日没》【終律:草原の息吹】
《鎮静の夜半》【終律:白日の暖】
- 限定条件
- 〈癒やしの笛〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 専用の終律を使用できる
- 効果
笛がもつ癒やしの力を、終律をとおして発揮させます。
習得者は、秘伝ごとに専用の終律を使用できるようになります。それらの終律は、対応する秘伝を習得した時点で使用可能となるものであり、(一般的な終律のように)バード技能レベルの上昇によって獲得する必要はありません。秘伝 終律 《忍耐の日没》 【終律:忍耐の日没】 《鎮静の夜半》 【終律:鎮静の夜半】 《解放の日出》 【終律:解放の日出】 これらの終律は、〈癒やしの笛〉ないし〈大いなる癒やしの笛〉を楽器とする場合にのみ、使用できます。
《癒笛の調べⅠ》
《癒笛の調べⅡ》
《癒笛の調べⅢ》
- 必要名誉点
- 20
30
40
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《特殊楽器習熟》
《癒笛の調べⅠ》バード技能5レベル
《癒笛の調べⅡ》バード技能9レベル
- 限定条件
- 〈癒やしの笛〉
- 使用
- バード技能
- 適用
- 1回の終律演奏
- リスク
- なし
- 概要
- HPを消費し、終律のHP回復量を増加する
- 効果
己の生命力を燃やし、終律の回復作用を強化します。
“HPを回復する”効果の終律について宣言する秘伝です。ただし、その終律では、〈癒やしの笛〉ないし〈大いなる癒やしの笛〉を楽器としなければなりません。
宣言時に、習得者は一定量のHPを消費します。それと引き換えに、その終律の回復量を増加します。複数の対象をとる終律ならば、そのすべての対象への回復に効果があります。具体的な消費量と増加量は、次のとおりです。秘伝 HP消費 回復量の増加 《癒笛の調べⅠ》 5点 「+2」点 《癒笛の調べⅡ》 10点 「+4」点 《癒笛の調べⅢ》 20点 「+8」点
《癒笛の調べⅠ~Ⅲ》は相互に同名の秘伝とし、(なんらかの理由で宣言の回数が増加していたとしても、)1回の終律に複数を宣言することはできません。
《満ちわたる燦音Ⅰ》
《満ちわたる燦音Ⅱ》
《満ちわたる燦音Ⅲ》
- 必要名誉点
- 20
40
60
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
《満ちわたる燦音Ⅰ》《シュアパフォーマー》
《満ちわたる燦音Ⅱ》《スキルフルプレイ》
- 限定条件
- ―
- 使用
- バード技能
- 適用
- 1回の終律演奏
- リスク
- なし
- 概要
- 終律の対象を範囲に変更する。奏力-4~-2、最上位秘伝なら奏力低下なし
- 効果
終律の効果を広範囲に拡散します。
終律の使用に際して宣言する秘伝です。
その終律は、もともとの最大対象数に応じて、次のとおり対象が変化します。これにより、個別のキャラクターを具体的に認識できずとも、その中心となる位置(エリア、座標)さえ認識していれば使用できるようになります。もともとの最大対象数 変化後の対象 1体 「対象:1エリア(半径3m)/5」 3体 「対象:1エリア(半径4m)/10」 5体 「対象:1エリア(半径5m)/15」
ただし、その終律は、奏力を本来よりも「4」だけ低いものとして解決します(奏力が0を下回ることはありません)。《満ちわたる燦音Ⅱ》であれば奏力の低下量は「2」だけになり、《満ちわたる燦音Ⅲ》であればいっさいの低下がなくなります。
(この秘伝は、〈癒やしの笛〉をもちいない終律にも効果があります)