【イセラ・ケレノリエル光矢極技】
(ドーデン地方・オルフィード湖国)- 入門条件
- ソーサラー技能&50名誉点
代々にわたって優秀な魔術師を輩出してきた、オルフィード湖国の名門・ケレノリエル家の娘イセラは、不運にも魔法の才に恵まれませんでした。
幼少期から英才教育を受けながらも、離れた地点に直接の効果をあらわす性質(いわゆる“起点指定”)の魔法を、まったくといっていいほど扱えなかったのです。
当初こそ父母や師も改善を図ろうとしたものの、半年が過ぎても成果が上がらなかったころには、妹に跡取りの立場を奪われることとなりました。すでに、皆が諦めてしまっていました――ただひとり、イセラ本人を除いて。
十二歳の春、イセラは家を出て、冒険者となることを決意しました。このとき、ケレノリエル家とはすくなからず悶着があり、半ば勘当同然の自立だったといいます。
幸いと言えるのは、ここに至るまでに、イセラが適切な教育を受けていたことです。大きな不得手を抱えながらも、かろうじて命を落とすことなく、戦いの中で経験を積んでいくことができました。
それから約三年が経過し、実戦でひたすらに【光矢】の魔法を唱え続けたイセラは、独特の境地へと達していました。イセラの放つ光矢は、いつしか他の誰のものよりも鋭くなっていたのです。
この技が偶然にも魔術師ギルドの重鎮に見出され、オルフィードの魔術師ギルドにおいて、イセラは一躍有名人となりました。イセラは戸惑いながらも、ギルドに乞われるかたちでその“コツ”を示し、この技は【光矢極技】と呼ばれるに至りました。この種の方法論は創始者の苗字を冠して呼ばれることが多いのですが、イセラはその経歴から家名のみを残すことを否定し、彼女のフルネームが冠されることとなりました。
流派装備
この流派の流派アイテムは、イセラの技の一部を再現するために開発された、魔法の品となっています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
鋭光の眼鏡 | 10 | 装飾品:顔 | 4,500 +30名誉点 | 《魔矢尖杭》のもと純エネルギーの魔法を行使したときのダメージ+1 |
遙光の杖 | 10 | 〈スタッフ〉B 冒険者技能用アイテム | 7,500 +50名誉点 | 「形状:射撃」の〈発動体〉として使用時、《魔法拡大/距離》のコストを一段階ぶん緩和する |
秘伝
これらの秘伝は、イセラ・ケレノリエルが編み出した技法の中でも、比較的容易に再現しうる技をデータ化したものです。イセラ本人は、より高度な領域に到達していると言われます。
《魔矢尖杭》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《ターゲッティング》
《魔法収束》
- 限定条件
- 「形状:射撃」のダメージ魔法
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- ダメージ+「魔法使い系技能レベルの3分の1」点
- 効果
魔法の矢を鋭く研ぎ澄まし、殺傷力を高めます。
「形状:射撃」の、直接に魔法ダメージを与える効果の魔法の行使1回に効果のある秘伝です。
適用された魔法は、与えるダメージが「+使用する魔法使い系技能レベルの3分の1(端数は切り上げ)」点されます。
《魔閃一条》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《魔法収束》変化型
- 前提
- 《魔矢尖杭》
- 限定条件
- 「形状:貫通」のダメージ魔法
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- なし
- 概要
- 「貫通」の魔法を「射撃」に変更する
- 効果
魔法の作用を矢やつぶてのかたちで現し、特定の敵のみを狙い打ちます。
「形状:貫通」の、直接に魔法ダメージを与える効果の魔法の行使に先立って宣言し、その魔法行使1回に適用される秘伝です。
その魔法は、「形状:射撃」「対象:1体」となります。これにより、《魔法拡大/数》の効果を適用したり、《魔矢尖杭》を宣言したりすることが可能となります。
《魔槍決殺》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《魔矢尖杭》
《バイオレントキャストⅠ》 《クリティカルキャストⅠ》 《ルーンマスター》
- 限定条件
- 「形状:射撃」のダメージ魔法
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 《バイオレントキャスト》と《クリティカルキャスト》を合わせて1枠で宣言できる
- 効果
魔法の矢を極限まで練り上げ、致命の一撃を放ちます。
「形状:射撃」の、直接に魔法ダメージを与える効果の魔法に、《バイオレントキャストⅠ~Ⅱ》か《クリティカルキャストⅠ~Ⅱ》のいずれか一方を宣言したとき、他方の戦闘特技を、宣言回数に計上せずに宣言できます。