現在、世界を構成する要素は5色の第一原質であるする学説が有力です。これは魔動機文明時代に錬金術の研究を進めていくうえで確立された考え方です。しかし、それ以前には4つの元素から世界が成立しているという考え方もされていました。

その考えでは、世界は炎、水・氷、風、土の4つの元素で成立しています。4つの元素は複雑に混ざり合うことで世界を構成していますが、その中でも特に対極的な性質を持つ元素が存在するとされていました。それが炎と水・氷、土と風の組み合わせです。炎は熱さ、水・氷は冷たさを司り、それらは互いに打ち消し合う性質とされていました。軽さ、流動性を司どる風と、重さ、不動性を司る土の組み合わせも同様です。

魔法においては、これらのそれぞれの属性や、属性同士を組み合わせた複合属性の魔法の研究がなされていましたが、前述の2つの組み合わせの属性をもつ複合属性の魔法は実現不能だと考えられていました。それを

流派装備