【ムザネス錨打流】
(ブルライト地方西部・ハーヴェス王国)- 入門条件
- 30名誉点+500ガメル
ハーヴェスを拠点とするリルドラケンの貿易商人ソーレン・ムザネスは、ある日、船上で水棲蛮族の集団に襲われました。
不運だったのは、その前日に、嵐による水難で護衛の冒険者を船から失っていたことです。
逆に幸運と言えるのは、ソーレンが元冒険者で、しかも熟練と呼べるほどの実力を持っていたことでしょう。
ただし、すでに現役を退いていたソーレンは、武器を持ち合わせていませんでした。そこで、手近な代用品として、船にあった“錨”を武器としました。常人であれば錨を武器にするなど無謀な所業でしょうが、リルドラケンの膂力と体躯に加えて、戦士として昔取った杵柄をも併せ持っていたソーレンは、それを可能としました。
かくして、ソーレンの奮闘によって当人の命と積荷はどうにか守られ、船は陸へと戻ることができました。
ソーレン・ムザネスが本当にしたたかであったのは、その後です。
“錨による戦闘”に話題性を見出したソーレンは、積極的に武勇伝を吹聴し、その実演のため【ムザネス錨打流】として道場を立ち上げました。
その後、すくなからず疑いの目を向けられながらも、ソーレンが戦士として実力を有することも事実ですから、かれの現役時代の活躍を知る者を中心に、少しずつ門下生は増えつつあります。最近では、“錨での打撃を一般的な武器で再現する”という、本末転倒じみた技までもが編み出されたほどです。
【ムザネス錨打流】はひろく入門者を募集しており、最低限度の実力といくらかの金銭を条件として、気軽な入門が可能となっています。
流派装備
この流派の秘伝は、錨の形状をした武器〈バトルアンカー〉を要します。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
バトルアンカー | 8 | 〈フレイル〉B | 990 +20名誉点 | 流派【ムザネス錨打流】の秘伝の限定条件を満たす |
秘伝
《大波打ち》
《大津波打ち》
- 必要名誉点
- 20
40
- タイプ
- 《薙ぎ払いⅠ》変化型
《薙ぎ払いⅡ》変化型
- 前提
- なし
《大波打ち》
- 限定条件
- 〈バトルアンカー〉
- 使用
- ファイター技能 or バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- 命中力判定+2/+3
- 効果
かすめただけでも痛打を与えるほどの巨大な錨を、大きく振り回します。
〈バトルアンカー〉をもちいた近接攻撃に宣言する秘伝です。
適用された攻撃は、命中力判定にボーナス修正を得ます。具体的なボーナス修正の値は、下位秘伝《大波打ち》では「+2」、上位秘伝《大津波打ち》では「+3」となります。複数の対象をとりうる攻撃には、この秘伝は効果がありません。
「リスク」として、回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。
(この秘伝は、基礎特技とは性質が大きく異なる効果をもちます。また、基礎特技には「リスク」がありませんが、この秘伝は「リスク」をもちます)
《荒波浚い》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《全力攻撃Ⅱ》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈バトルアンカー〉
- 使用
- ファイター技能 or バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- ダメージを衝撃属性とし、転倒させる
- 効果
錨による重い打撃で、敵の体勢を崩します。
〈バトルアンカー〉をもちいた近接攻撃に宣言する秘伝です。
適用された攻撃は、衝撃属性のダメージを発生させます。
その攻撃によって「1」点以上の適用ダメージを与えたならば、攻撃対象を転倒させます。ただし、攻撃対象が3つ以上の部位をもつキャラクターの場合には、効果がありません。
(武器に関する制約から、「使用」にグラップラー技能を含みません。なお、《全力攻撃Ⅰ》および《全力攻撃Ⅲ》に対応する秘伝は存在しません)
《逆波の極意》
- 必要名誉点
- 80
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《武器習熟S/フレイル》
- 限定条件
- 必要筋力30以上、2H、〈フレイル〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 一定条件を満たす〈フレイル〉で秘伝を使用可能になる
- 効果
錨による打撃の極意を、他の大型の武器に応用します。
習得者は、“「必要筋力」が「30」以上、かつ、「用法:2H」かつ、カテゴリ〈フレイル〉”の武器にかぎり、〈バトルアンカー〉でない武器をもちいた攻撃についてもこの流派の他の秘伝を宣言し、適用できます。