【アルクレールのマナ投げナイフ】
(ウルシラ地方・スフバール聖鉄鎖公国)- 入門条件
- 50名誉点
この流派は、現在のスフバール聖鉄鎖公国に伝わる流派です。元は魔法文明時代にウルシラ地方北部に存在した小国アルクレールに伝わっていた技術とされています。
この流派では、〈ブレードレスブレード〉と呼ばれる、グリップ部分しか存在しないダガーを用います。これは魔法の触媒で、グリップ部分に魔力を通すことで刀身を形成します。魔力で編まれた刀身は切り結ぶには適さず、投擲武器として用いられるか、護身用として隠し持つために用いられたとされています。
発祥となったアルクレールの魔法王の側近の一人が開発し、護衛が隠し持つ武器として普及したという説が有力ですが、その国自体が魔法文明の群雄割拠の中で滅びてしまったため、詳細は不明です。
国自体は滅びましたが、この流派の技術は有用であり、形を変えながら現在まで伝えられています。現在では、国民皆兵を敷くスフバール聖鉄鎖王国において、護身具として好まれているようです。
その他にも、小さく場所を取らないことから予備の武器として冒険者にも需要があります。その場合の用途は主に3種類で、戦士が間合いを詰めるときに攻撃の繋ぎとして使うか、魔法使いが相手に近づかれないように足止めに使うか、純粋にメインの武器が使えなくなったときのために予備として携帯するか、です。
流派装備
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈ブレードレスブレード〉 | 15 | 〈投擲〉B | 1,500 +10名誉点 | MPを消費することで使用可能になる武器 |
秘伝
《クイック・スロウ》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- なし
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- 回避力判定-1
- 概要
- 手を使わずに〈ブレードレスブレード〉を装備できるようになる
- 効果
素早い持ち替えにより、他の武器を持ったまま〈ブレードレスブレード〉を投擲します。
効果時間の間、手が塞がってても〈ブレードレスブレード〉を装備し、攻撃に用いることができるようになります。効果時間が経過したあとまだこの方法で武器を装備していた場合、それはその場に落下します。(連続したラウンドでこの特技を使用したとしても手番の開始時に効果が切れるため武器の落下が発生することに注意してください。)
《ルール・アウト》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈ブレードレスブレード〉
- 使用
- ファイター技能 or フェンサー技能 or バトルダンサー技能
- 適用
- ―
- リスク
- —
- 概要
- ダメージを与える壁を作製する
- 効果
〈ブレードレスブレード〉を地面につきたて、対象を拒絶する線を引きます。
〈ブレードレスブレード〉を使用し、その射程内の任意の場所に厚さなし、高さ3m、長さ10mを上限に壁を作製することができます。この時、使用した武器は作製した壁の場所に落下します。この効果は「壁を作製する魔法」に準じて処理します。「壁を作製する魔法に関する注釈」(⇒「MA」66頁)も参照してください。
作成できる壁は視線を遮らず、斜線も遮らないものになります。また、壁を通り抜けて移動することができます。ただし、壁を通り抜ける場合、そのキャラクターは「威力0(C値⑩)+[作製者の任意の魔力]」点の純エネルギー属性の魔法ダメージを受けます。どの魔力をダメージに用いるかは壁の作製時に決定します。
この壁は30秒(3ラウンド)の間維持されます。その間であればキャラクターが通過するたびに何度でもダメージが発生します。また、魔法ではないため【ディスベル・マジック】などでは解除できず、HPを持たないため破壊することもできません。ただし1体相当として対象に取ることは可能であり《ワードブレイク》や【パーフェクト・キャンセレーション】【ディスベルニードル】などの魔法に限定しない解除の効果は受けます。その際、達成値は0として扱います。
《リインフォース・ブレード》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈ブレードレスブレード〉
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 〈ブレードレスブレード〉を〈ソード〉Bとして使用可能になる
- 効果
魔力を多く使って刀身を強化することで、切り結びを可能にします。
効果時間の間、〈ブレードレスブレード〉の効果で武器として使用可能にする際に5点多くMPを消費することで、〈ブレードレスブレード〉を〈ソード〉Bの武器としても使用可能になります。