【アルクレールのマナ投げナイフ】
(ウルシラ地方・スフバール聖鉄鎖公国)- 入門条件
- 50名誉点
この流派は、現在のスフバール聖鉄鎖公国に伝わる流派です。元は魔法文明時代にウルシラ地方北部に存在した小国アルクレールに伝わっていた技術とされています。
この流派では、〈ブレードレスダガー〉と呼ばれる、グリップ部分しか存在しないダガーを用います。これは魔法の触媒で、グリップ部分に魔力を通すことで刀身を形成します。魔力で編まれた刀身は切り結ぶには適さず、投擲武器として用いられるか、護身用として隠し持つために用いられたとされています。
発祥となったアルクレールの魔法王の側近の一人が開発し、護衛が隠し持つ武器として普及したという説が有力ですが、その国自体が魔法文明の群雄割拠の中で滅びてしまったため、詳細は不明です。
国自体は滅びましたが、この流派の技術は有用であり、形を変えながら現在まで伝えられています。現在では、国民皆兵を敷くスフバール聖鉄鎖王国において、護身具として好まれているようです。
その他にも、小さく場所を取らないことから予備の武器として冒険者にも需要があります。その場合の用途は主に3種類で、戦士が間合いを詰めるときに攻撃の繋ぎとして使うか、魔法使いが相手に近づかれないように足止めに使うか、純粋にメインの武器が使えなくなったときのために予備として携帯するか、です。