【グリフィス・グラビティ・システム】
(ハールーン魔術研究王国)- 入門条件
- 30名誉点
重力、という概念が解明されたのは、魔動機文明自体のことです。星が持合わせる引力である重力。しかし魔動機文明時代にはそれは魔法とは無縁のものでした。
それを魔法的に利用しようという試みが生まれたのは、大破局から150年ほどが経った現代のハールーン魔術研究王国においてのことでした。ヘンリエッタ・グリフィスという研究者が、真語魔法を用いて重力を再現する方法を考案したのです。彼女は、【メテオ・ストライク】が流星を再現するものなら、星の重力そのものも再現できるのではないかと考えました。そんな彼女が作り出したのが、〈グラビティ・スフィア〉と呼ばれる特殊な球体です。
〈グラビティ・スフィア〉は魔法によって超圧縮された物質で、それが生み出す微小な重力をさらに増幅・展開することでこの流派では重力を扱います。〈グラビティ・スフィア〉を同時に維持できる数は術者の技量に左右され、提唱者であるヘンリエッタは3つを同時に維持することができたとされています。
現在もグリフィス研究室では彼女の弟子たちが研究を続けていますが、そもそも〈グラビティ・スフィア〉を生み出す事自体が難易度が高く、研究は難航しているようです。そのため、冒険者であっても才能ある協力者の存在は常に歓迎されます。
流派装備
この流派に流派装備はありません。
秘伝魔法
これらの魔法はすべて真語魔法として扱います。
また、【グラビティ・スフィア】によって〈グラビティ・スフィア〉を保持している間しか使用することができません。累積している【グラビティ・スフィア】の効果がすべて終了した場合、術者が維持しているこれらの秘伝魔法はすべて効果を終了します。
- 11
- ≫【グラビティ・
スフィア】
- 必要名誉点
- 30
- 消費
- 特殊
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 〈グラビティスフィア〉を生み出す、3個まで保持可能
- 効果
術者は〈グラビティ・スフィア〉と呼ばれる特殊な球体を発生させます。〈グラビティ・スフィア〉は効果の対象にならず、術者に追従して動きます。〈グラビティ・スフィア〉の発生は魔法の効果であり、魔法が終了すると消滅します。
この魔法は累積可能で、〈グラビティ・スフィア〉を3つまで発生・保持することができます。〈グラビティ・スフィア〉を保持していない時、この魔法の消費MPは5点です。1つ保持している時、消費MPは10点になります。2つ保持しているときには15点になり、行使に主動作を必要とします。3つ保持しているときにはこの魔法は効果を現しません。
- 12
- 【グラビティ・
チェイン】
- 必要名誉点
- 30
- 消費
- MP4×〈グラビティ・スフィア〉の数
- 対象
- 1エリア(半径3m)/
5
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 消滅
- 属性
- 純エネルギー
- 概要
- 敏捷度-3×〈グラビティ・スフィア〉の数
- 効果
対象の敏捷度を-3×[保持している〈グラビティ・スフィア〉の数]します。この魔法は何度でも累積します。累積した魔法を解除するときは、累積しているもののうち最も高い達成値が用いられ、解除する側の達成値がそれを超えた場合、累積しているすべての効果が解除されます。
この魔法の消費MPは4×[保持している〈グラビティ・スフィア〉の数]点です。これらの値の決定においては展開している〈グラビティ・スフィア〉の数がそのまま用いられます。あえて少ない数で使用するようなことはできません。
- 13
- ≫【グラビティ・
リアクター】
- 必要名誉点
- 40
- 消費
- MP5×〈グラビティ・スフィア〉の数
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 「対象:1エリア(半径◯m)/△」の魔法を「対象:1体」に変更し威力+10×〈グラビティ・スフィア〉の数
- 効果
魔法を収束させ、その威力を上昇させます。
効果時間中に「対象:1エリア(半径◯m)/△」で威力表を参照する魔法を行使する際、その対象を「1体」に変更し、威力を+10×[保持している〈グラビティ・スフィア〉の数]します。(上限100)この効果を受けた魔法を更に《魔法拡大/数》などで複数のキャラクターに及ぼすことはできません。
また、この効果を受けた魔法を行使した次点で、この魔法は効果を終了します。
この魔法の消費MPは5×[保持している〈グラビティ・スフィア〉の数]点です。これらの値の決定においては展開している〈グラビティ・スフィア〉の数がそのまま用いられます。あえて少ない数で使用するようなことはできません。
- 14
- 【グラビティ・
ウォール】
- 必要名誉点
- 40
- 消費
- MP10
- 対象
- 任意の地点
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 1分(6ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 概要
- 重力の壁を立てる
- 効果
「壁を作製する魔法に関する注釈」(⇒「MA」65頁)も参照してください。
厚さなし、高さ3m、長さ10mを上限として重力の壁を立てることができます。壁は透明で、この壁を通過する形での移動を妨げません。ただし、「形状:射撃」の魔法や特殊効果、および遠隔攻撃を妨げます。形状は長方形に限られ、折ったり曲げたりして立てることはできません。また、必ず地面から垂直に立てられ、既に物体やキャラクターがあるところを貫くことはできません。
この壁にHPはありません。魔法を解除することのできる効果によってのみ解除されます。
同時に維持出る壁の数は〈グラビティ・スフィア〉の保持数までです。〈グラビティ・スフィア〉の効果終了などにより、その数が壁の数を下回ってしまった場合、その時点で〈グラビティ・スフィア〉の数と同じになるように任意の壁を選択してその効果を解除してください。
- 15
- 【グラビティ・
ジェイル】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP15
- 対象
- 1エリア(半径6m)/
空間
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬/
30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 概要
- 空間内での「制限移動」を禁じる
- 効果
〈グラビティ・スフィア〉を3つ保持している時にのみ使用可能です。効果範囲内にいるキャラクターは「制限移動」を行えなくなります。